研究塾 へ 「ようこそ」
     五段返り研究塾へようこそ!   小さい「五段返り」を作ってみた。
 今まで作っていたものは、大きさが15cm位であったが、10cm程度のものを作ってみた。
材料をそこそこの厚みにしたために、重量オーバーし、予定した重りで動かなかった。
 小生が作る「五段返り」の特徴である2つの糸巻きを1つに減らし、「機功図彙」と同じように糸を胴体沿ってはわせた。
それでも、軽くならないので、重りを追加して作動させた。
製作手順  設計を行い、重量計算を行えばいいのだが、今回は、ラフな作り方をした。
設計を適当に行って、本体重量は「この程度だろう」と推測し、使用する重りを決めた。適当な材料を使って、本体を作っていき、時々、はかり重量を測った。「いける」と思ったが、本体だけで予定重量となった。
 秤は、料理用の1g単位デジタル秤を使っているが、0.5g程度はかれる秤の方がよい。あまり見かけないようだが・・・。
 糸巻きを2個つけると重量がオーバーするので、「機功図彙」のように、手の方の糸巻きは残し、足の方は胴体に沿ってはわせた。糸は、大工さんが使う「すみ壷」用の絹糸をホームセンターで入手し、使っている。
 この方式では、階段に当たる腹の辺りに糸のガイドが必要になり(「機功図彙」にも描いてある)、それが丁度「珍々」のようになる。ドイツのものは、前掛けをしているが、小生の人形は、そのままである。
 前に作った大きいタイプでは問題なく動いていたが、今回のものは、位置が悪いのか、大きすぎるのか、少し階段を降りるのに邪魔になることがある。恥ずかしながら・・・。そのまま、というのも困るので、やはり、糸巻き2個タイプにしようと思う。服を着せてあれば問題ないのだが、まだ検討中である。
「邪魔物」問題の対策  上で取り上げた問題は、位置を変更することで対策できた。10段の階段を降りているのは、改良したものである。改良点は、階段を降りる状態で、足が下がって来た時に、足に隠れるようにしただけである。
 
糸張り」の研究  「五段返り」というからくり人形は、ここで紹介しているものは、は案外簡単に出来てしまう。
 少し面倒なのが、手足を連動させるための「糸張り」である。
「糸張り」の目的  糸張りは、手と足を連動させるために、手と足を糸で結ぶことである。
 その動作を円滑にするために「糸巻き」がある。
 図を使って説明しよう。

 左は、階段を降りたところから手をついて回転するところまでの図である。
 右は、手の動きだけを取り出した図である。約180度回転している。
 つまり、胴体が回転するにつれて、手は、胴体の中で、約180度回転している。
 この回転を確実に行うために、「糸張り」を行う。
 手と足を糸でつなぎ、胴体が回転するに連れて、糸が引っ張られ、手や足が回転する。

 糸巻きは、この回転をスムースに行う目的で取り付ける。
 Wという重りを、糸で引っ張る場合を考えてみよう。
 
 (A)は、円盤になっているので軽い。
 (B)は、円盤ではあるが、円の直径が小さいので(A)より重い。
 (C)は、糸が穴を通っているので、角がこすれるので、少し重い。
 
 「機功図彙」の糸の張り方を示す。

 「機功図彙」では、左右共、糸を張っているが、当研究会では、片側のみとしている。(手を抜いている。)

 図でわかるように、「機功図彙」の方式は、(A)と(C)を組合わせている。
 この方式は、ガイドの角が糸にこすれて抵抗力が発生し、糸がスムーズに動くまで、少し、忍耐が必要である。うまく動くようになると、さっきの苦労は何だったんだろうと思う程,、うまく動く
 お尻のところを丸くするのは、見栄えだけではなく、糸巻きの役目を持っているためである。
ガイドの角の抵抗力軽減方法  対策としては、5つほど考えられる。

 1.角(エッジ)の面取りをする。穴の周りの角をヤスリで滑らかにする。
 2.糸の張り角度を角(エッジ)に対し、ゆるくする。ガイドの向きを調整する。
 3.材質を硬いものにする。ツゲなどが良いと思う。小生は、ホオを使っている。
 4.ガイドに剛性を持たす。曲がると力の伝達にロスが出る。厚さ3mm程度にしている。
 5.糸が当たる角の数を減らす。本体と接触させない(穴をあけるなど・・・)。
 当研究会では、従来、手、足とも(A)の方法を使っている。これを、糸巻き2個という表現にしている。
 図でわかるように、糸の張り方を単純にしたのが特徴である。

 当初は、糸に「たるみ」が出ないような糸巻きの直径を設定したが、手や足が勝手に動く「自走」という現象により「たるみ」が出るので、「たるみ防止」の効果はない。
どちらがいいのか?  どちらもうまくいく。どちらでもよい。(少し、無責任なようだが・・・。)

 「機功図彙」の方式は、伝統のからくりを作ろうとする考えならば採用すべきである。
 
 糸巻き2個の方法は、糸張りが単純で、糸の「こすれ」が少ないのが特徴だが、糸の「たるみ」により、糸が、糸巻きからの外れるのが「機功図彙」方式より「敏感かな・・・?」という気がする。

 うまく動くようになると、糸の這わせ方は、全く気にならない
 今後は、「機功図彙」方式を使ってみようかな・・・と思っている。
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