心に潤いを与える、選りすぐりの「からくり」をあなたに!! 
    からくりを作ろう研究会・からくり研究塾・からくり塾 
 
「からくりを作ろう」  研究会
塾長の独り言 データーベース
H17.7.10
324  先週は、学校時代の研究会の仲間と万博へ行き、また、お会いしたいと思っていた本の著者の先生にもお会いすることが出来た。名古屋の世話役が、色々段取を考えてくれていたので、大変有意義な時間を過ごすことができ感謝している・・・。
325  万博は、世話役が何回も行って、いろいろ調べてくれていたので、ほぼ狙いどおりのことができた。朝、6時半から北ゲートに並んだので、前から4列目、15.6人目であった。ゲートは20あるから、この時点で300人ほどが待っている状態である。開門の9時には一杯になっていたから4000人以上は待っていただろう。この日は平日だったが、土日はもっと早く並ぶらしい。
326  とにかくトヨタ館でロボットを見ることにした。さすが、早くから待ったかいがあっていい場所で見られた。既にいろいろなところで紹介されているので、思った通りの程度であった・・・。こういうものがどういう形で家庭に入るのだろうか、とショウを見ながらそんなことを考えていた。後で、誰かがトロンボーンの動きはどうなっていたのか、と言ったが、小生はぜんぜん思い出せなかった・・・。
327  日本館を見たかったが2H待ちなので、オレンジゾーンの整理券を貰ってNHKのスーパーハイビジョン、月の石、発掘されたマンモスの展示を見た。冷凍マンモスは一番近くのルートから見えたので思ったよりよかった。パビリオンは色々回ったがアメリカ館が意外によかった。ライト兄弟の飛行機の実物模型、火星探査機の実物などが並び、燃料電池車、燃料電池の展示もあった。フランクリンの案内であったが、最後に雨の中の凧揚げにちなみ雨を降らされてしまった・・・。物事を進めるのに「楽観的」、「行動的」という要素も必要というのに、共感を覚えた。
328  前日に、トヨタの関連施設である産業技術記念館やトヨタ博物館を見学した。生産技術の経験がある小生にとっては、産業技術記念館が参考になった。昔のラインや最近の自動化された組立ラインがあった。ラインの動きに同期して部品やツールが動く様子を見たり、また、トヨタ生産方式、ジャスト・イン・タイムの解説等を読むとカンバン方式でも色々なバージョンアップがあったことがわかって感慨もひとしおだった。
329  お会いしたいと思っていた本の著者の先生にもお会いすることが出来た。お忙しい身であるのに無理を言ってお会いいただいた。思った通りの技術者の先生らしい、端正で気品あふれる方であった。いろいろな話をお伺いすることができたが、その感激のためか、一枚の写真も写すのを忘れてしまった、のが唯一の失敗である・・・。もっとお話をしたかったが、時間も少ないので犬山へと急いだ・・・。
H17.6.28
318  先日、6月16日にHPをアップして1年を迎えた。多くの方に訪問していただいて、累計1万人を超えることが出来た。ヤフーの検索エンジンに登録させてもらうまでの3ヶ月間で総計350人だったから、この数字は、大変な数字であり、訪問いただく方に感謝申し上げたい。
319  感謝すると共に、1年が経過して、今後の運営をどのようにしようかと考えた・・・。細川さんの「機功図彙」から小生が作れそうな「からくり」は、限られているから、ぼちぼち運営方針の変更、難しく言えば「ドメインの再構築」が必要になるかな・・・、ということである。その頃、丁度、学校の時の同じサークル、同じ卒業研究の仲間から名古屋で会おうという誘いがきた。「からくり」の本場である名古屋へは、一度、行きたいと思っていたから、いいチャンスである。
320  今回の誘いは、万博見物がメインだが、お世話になる名古屋在住の世話役が、産業技術博物館も見学予定に入れてくれた。万博は、朝早くから並んでロボットを見るぞと気合を入れている。3日目はゴルフである。小生は、ゴルフをしないから、その代わり、山車があちこちにある筈だから、見たいものだと調査を始めた。
321  すると願いが通じたのか、数日前にBSで、4月に万博で行われた山車100車輌のイベントの再放送が行われた。1Hの番組であったが、100車輌を紹介するので、大変忙しい番組であった。しかし、小生にとっては、大変参考になる番組であった。
322  山車の重厚な「彫刻」、「刺繍」、華麗な「からくり人形」など、いろいろな山車があり、それぞれの町内の方々が一生懸命、山車を守っておられる様子が映し出された。しかし、見せてもらえるのはお祭りの時のようで、今後、何回かに分けて見せてもらうことになるようだ。今回は、とりあえず犬山を訪問させていただこうと思っている。
323  ところで、肝心な運営方針だが、1年を振り返って、ほんの上辺をなぞったに過ぎない事に気が付いた。多くの先輩達の作品や足跡を見せていただくことで、今まで気が付かなかった面に触れることが出来るだろう、と思いだした。それを今後の研究に活かしていこう、という「気づき」を与えてくれる誘いであり、TVの放映になったようだ。
H17.6.18
312  ロボットの話題が続いているので、今日は「茶運び人形」の話にしよう。
313  先日、ある方と初めてお目にかかった時のこと。何かの話から「からくり人形」の話になって、急に話が進み、ずっと前から知り合いだったような不思議な感覚になった。「からくり人形」という言葉には、郷愁みたいな響きがあるのかもしれない。こちらからお願いする話であったのに、とんとん拍子に進んで、なにか、幸せな気分になった・・・。
314  別な話。ある知り合いの先生から、地域の子供さんと交流を図りたいが、「からくり人形」を使えないだろうか、という話がきた。今まで、高校生や大人の人には話をしたが、子供さんを対象にしたことはなかった。そこで、考えたのが、茶運び人形研究塾の4.手作り塾である。まだ、書き出したところなので、改訂情報にはあげていないが、ファイルとしては見えるようにしてある。
315  茶運び人形を2つ作ってみて感じたことは、茶運び人形は、作る楽しみのある人形である。構造がわかると、作るのはそれほど難しくない。証拠というほどではないが、一度完成したものをばらして組立てるのは、短時間でできてしまう。手作りの場合は、部品の製作に時間が少しかかるが、オリジナルなものになるので、夏休みなど少し時間がある時の研究テーマになるのではないだろうか。
316  材料は、ホームセンターにあるし、100円ショップにもある。これらで、そのまま使えそうな部品を集め、どうしようもないところは加工する。その道具だが、小生は、何時止めても悔いのないような「おもちゃ」のような道具を使っている。初めは続くかな?、と思ってやりだしたので、安い道具を買ったのだが、安い道具は、それなりに華奢だし、中には性能が低いものもある。でも、そういうものだと認め、その程度の製品を作る、と決めてしまうと結構使える。小生の作業場所を見た人は、この程度か、と思って帰る・・・。
317  子供には、「茶運び人形」に的を絞って話を進めるのがいいのではないだろうか・・・、そんなことを考えながら検討を進めているが、内容は、「構造を知る」、「いろいろな実験」、「茶運び人形の製作」というストーリーにしようかと考えている。また、3つの項目を探検したら「免許皆伝」として巻物みたいなものが出てきたら面白いかな、などと、楽しませてもらいながら、思いを巡らしている・・・。
H17.6.13
307  産業ロボットを使った人は、ロボットのプログラミング作業(ティーチング)が大変なことがよくわかるはずだ。その当時、この作業を軽減できる方法はないかと考えたが、知識がないので、出来ることと言えば、センサーの活用ぐらいであった。
308  最近、プログラムを省力化する方法の一つが、サッカーロボットの自律分散処理である、ということが、やっと頭に入った(この間には、十分あった髪の毛がすっかり後退してしまった、という時の流れがある・・・)。何時だったか購入した図解雑学ロボット(大阪大学大学院教授新井健夫監修、ナツメ社)の本にも、ロボットに学習をさせるには?という項目があり(執筆:奈良先端科学技術大学院教授小笠原司)、ここにもロボットの強化学習について触れられている。
309  強化学習について、どういうものかと研究の内容を探っていくと、サッカーロボットの自律分散処理の話が出てくる。ロボットは、本来、プログラムされた通りにしか動かないものだから、先に述べたようにプログラマの負担が多いうえに、プログラマが予想しなかった事態には対処できないことにもなる。そこで、こういう作業をしなさい、とロボットに指示すれば、その実行手順は、ロボット自体が考えて、学習して、自分で自分の行動を決める(つまり、自律的に行動する)、環境に合わせて、他のロボットとの協調も図りながら、自分の行動を決める(分散処理)、というのが自律分散処理で、人間がいろいろな場面を想定せずに、ロボット自身に決めさせる制御方法である。サッカーロボット競技は、決められたフィールド内で、動くボールを追いかけ、ゴールにいれる、さらに、敵も、味方もいる、という状況が、研究テーマとして適している、ということである。
310  強化学習は、どのように行うものだろうか。サッカーロボットの例では、ボールを見つけ、ゴールを見つけ、それらの位置関係を知る。そこでボールを蹴り、ゴールへ入った場合は、報酬として高い点を与える。入らない場合は、低い点になる。これを繰り返していけば、ゴールへ向けて蹴るようになり、無限に動くボールに対応できる。問題は、習得に時間がかかることであるが、どういうアルゴリズム(考え方)がいいか、そこが腕(頭?)の見せ所でもある。
311  自律分散処理と言いながら、何かわかったようなつもりでいたのが恥ずかしいような感じである。こういうことがわかれば、サッカーロボットの大会が、単に勝った・負けた、の世界から、ロボットの知能(学習)程度を見ることへの楽しみに広がっていくのではないだろうか。
 その世界大会だが、7月13〜19日にインテックス大阪で開催される。しかし、困ったことに、16、17日は、琵琶湖で、人力飛行機の大会が開かれる日でもある。どういう選択をするか、少し学習が必要である・・・。
H17.6.10
301  季節が良くなって、花もいろいろ咲くので外に出たい気分になった。どこがいいかな、と考えて、京都の実相院へ行ってみた。
トピックス欄に記載した通り、「床紅葉」や「床みどり」で有名な寺院である。
302  最近では、NHKTVがやっていたようだし、2,3日前には京都新聞にも載ったようだ。そうなると、困るのが写真家の存在である。いい写真や被写体があると、何とか自分でもその写真を撮ってみたくなる。実相院でも、写真家には泣かされているようだ。今まで気が付かなかったが、最近のHPには、撮影不可の「お知らせ」が載っている。多分、写真家にねじ込まれたのだろう。
303  小生も、最近ではデジカメのバカチョンを使い、絵葉書写真を撮っているが、何年か前までは、写真に夢中になっていたものだ。勿論、撮影禁止の場面にも何回か出くわした。だから、写真家の写したいと思う気持は、十分、分かる。だが、被写体が風景ではなく、個人の財産に関係するものでは、そこの指示に従わざるを得ないのも事実である。お金を払ったからどうではなく、もし、三脚で文化財が傷ついたら、これは「すみません」の世界ではなく、もっと大きな問題になる。管理するということは、その責任を持っていることでもある。
304  正直言って、小生も、撮影禁止と聞いて、寺院の紹介をやめようかと思った。しかし、写真よりも「床紅葉」を知らない方に教えてあげることが出来たら、そちらの方が素晴らしいのではないか、と思ったのである。また、総務、広報担当の方と話をしてその苦悩もわかったし、それに、HPに「床もみじ」の大きな写真を掲載して頂いたことにも、「心」を感じることが出来るのではないだろうか。
305  写真は創造である。初めてその景色を見つけ、切り取って、写真としたのではなく、現在では、所詮は模倣である。広く文化として発信するのならともかく、個人の趣味レベル芸術品では残念ながらあきらめるのが涵養である。残念な気持は小生も同じであるが、他の被写体で、素晴らしい写真を創作することを、写真を趣味とする人達にお願いしたい。
306   「床紅葉」、「床みどり」で有名な実相院ホームページ  (http://www.jissoin.com/)
H17.6. 2
296  トピックスで大阪大学の宮崎研究室及び新井研究室の内容を紹介させて頂いたところ、多くの訪問者があり、びっくりしている。やはり、ロボットの先端技術の研究をやられているからだ、と改めて感じた次第である。
297  今回掲載させて戴いているボール・リフティング・ロボットに使われている、1台のカメラによる画像認識を聞いたときはびっくりした。調べてみると、新井研究室、新井健生教授に講義のときに紹介戴いた本(図解雑学 ロボット 新井健生監修 ナツメ社)にも載っていることがわかった(P123 執筆者大阪大学産業科学研究所教授八木康史)。このレンズは、正確には、広角高歪曲レンズというらしい。
298  今までカメラを2台使うと思い込んでいたのは、人間の目は2つあり、両方の目の見え方の違い(両眼視差)により、立体像が見えるというベーシックな知識のみであったためだ。人間の目は、いろいろな機能を持っている。その一つは、網膜に近い部分(中心窩ちゅうしんか)が細部の認識に勝れ(中心視)、その周囲では大局的な認識を行う(周辺視)という機能がある。また、物体を注視しながら動くことで物体の位置情報を取得できる能動知覚というのもあるそうだ。
299  この広角高歪曲レンズは、このどちらも獲得できる能力を持っている。このため、1台で、画像認識ができるということらしい。ちなみに、本には、画像認識とは何を認識するのかという問に対し、回答の一つとして、3次元の物体を2次元情報として捉え、再び3次元情報に置き換えることである、と説明されている(P108)。
300  今回、身近なロボットして卓球ロボットなどに興味を持ったが、愛・地球博では、9日から19日までプロトタイプロボット展が開かれる。総数65体が参加するようだが、その中には、広島大学からバッティングロボットがでるらしい。時速160kmのボールを3塁や1塁方向に打ち分けることができるようだ。短時間にボールを認識し、バットを素早く振る必要がある。技術の進歩は凄いものだと思う。また、同時に、若い人達が大学の研究室を覗けるような仕組みが出来たらいいのだが・・・と思う。
H17.5.26
291  美術館へ行って藤城清治さんの影絵を見せて頂いた。光と影のシンフォニーと言われているが、その通りだと思った。光でなければ出ないような発色、影のぼおっとした感じ、繊細な作りによる影の図柄。それらの作品は、芸術作品として評価されているように、昔やった誰にでも出来る影絵ではなく、画家としての基礎と発想の上に成立つ作品であり、画法の一つである、という、ごく当たり前の結論に達した。
292  作品展には多くの人が来られており、たまたまサイン会が催されていた。座ってサインをされている先生の前には、多くの人が並んでおり、その列に加わるのを遠慮して作品集だけ買って帰ってきた。帰って本を眺めていると、ずうっと昔、切り絵の滝平二郎さんの作品集に滝平さんのサインを貰っていることを思い出した。やはり、並んででもサインを貰っておけばよかったかな、と少し反省した。
293  これはこれで終り・・・、と思っていたが、昨日、親父を連れてある病院に行った。親父が治療を受けている間、椅子に座って待っていたが、ふと面白いことに気が付いた。窓に曇りガラスのような遮光板が取付けられている。その外側は歩道で、そのもう一つ外側は車道のようだ。人が窓の外側に立った。はっきりとした影ではなく、薄ぼんやりとした影が映った。時々、車が通る。するとガラスに反射した光が面白い形で投影される。
294  突然、鮮明な木の影が映った。窓から少し離れている場所にあるようだが、車の反射した光がプロジェクターのようになって木に当たったようだ。もっと起こらないかと思って見ていたがその後は起こらなかった。これを見ていて思った。藤城さんのような芸術作品は難しいが、光を使って、いろいろ、自分流の影絵ができるのではないか。
295  色をつけたいと思えば、その個所をくり抜いて、色つきのセロファンを貼ればいい。以前、メールで子供達のためにからくりを作ってやりたいというお便りを戴いた方がいたが、簡単な影絵を子供達と作るのもいいのではないだろうか。影絵のもとは、こったことを考えなければ、ボール紙でいいし、実物の小さな木の枝や葉っぱ、花等も使える。藤城さんが言われた、やる人がいて、やる気があれば出来る。影のぼおっとした感じを出せばかなりの芸術作品ができるのでは・・・。
H17.5.20
286  前回書かせていただいた藤城清治さんの影絵について、もっと知りたいと思って本を読んだ。1つは、藤城清治 影絵劇の世界 シルエット・プレイ その歴史と創造(東京書籍)、もう一つは、光は歌い影は躍るー藤城清治の軌跡(佼成出版社)、である。
287  混同していたが、影絵には、影絵(タブロー)と影絵劇がある。影絵は、スタティックなもので、影絵劇は、ダイナミックなものである。影絵は、素晴らしい色彩と繊細さで、静かに心に語りかけ、影絵劇は、そのダイナミックさで観客を一体化させる魅力がある。また、影といっても、小さい頃影絵でやった実像的なもの、と、投影された影がある。投影された影は、距離や角度によってエアーブラシのような効果や大きくデフォルメされたりで、それらが様々な重なりを持って雰囲気を盛り上げる。
288  まさしく影絵(劇)は、光と影の小宇宙である。光と影が一体となって、どちらも大切なパートナーである。道具立ても、プロジェクターあり、OHPあり、電気制御による照明技術ありで、電球一つ、あるいはローソク1本という世界からは遠い存在であるかのようだ。しかし、両方の本に出ていたが、世界公演のある時、いろいろな事情から道具がない状態で、ある空港に降り立った。そこでは公演が中止ということだったが、熱心に公演を待っている人々がいた。急遽、ボール紙等の材料を拾い集め、夢中で人形を作り、存在する照明を使って公演をやった。公演が終わった時、藤城さんは、涙が出たそうである。
289  立派な道具立てがなければ影絵劇が出来ないのではない。やる人がいて、やる心があれば出来る。捨ててあるダンボールが人形になり、木切れは立派な楽器になる。純粋な熱意があれば、見る人に伝わる。これこそが、影絵劇の本質、影絵劇の本来のあり方ではないだろうかと藤城さんは言い、影絵劇の出発点に立たせてくれた感動が涙になったようだ。今、日本は、経済的に恵まれ、道具立てが揃わねば何もできないかの状況である。そのため、この一つの出来事が、余計心に染みるように思われる。
290  光と影の小宇宙を創造される藤城さんだが、人生でも、色々、光と影があったようだ。しかし、小宇宙的な包容力でそれらを昇華され、大輪を咲かせておられる。藤城さんは、影絵の制作は、いのちを吹き込む手仕事、と言われ、影絵(劇)は、光と影の祈りの芸術、とも言われる。今後も、その創造力がますます発揮されるだろう。たまたま、21日から西宮市の大谷記念美術館で藤城さんの展覧会が開催される。いい機会だから見せていただこうと考えている(6月26日まで。AM10〜PM5。水曜休み)。
H17.5.15
281  2回ほど見逃した影絵作家藤城清治さんの世界を追った番組「光と影の小宇宙」という番組をBSでやっと見ることが出来た。少し大袈裟な言い方になるが、番組の予告編を見た時、小生にとっては、鎖国時代の日本にペルー艦隊がやってきて西洋の文化を伝えたような驚きと感動を覚えた。そのくせ、番組を何故か見逃してしまって、何時も頭の中に残っていた番組であった。
282  影絵と言えば小さい時、両手を使った鳩、親指と人差し指を使った鳶、頭と両手を使った白鳥などの思い出がある。それも白黒の世界である。藤城さんの影絵は、透明感あふれるカラーであり、そこに、影絵である黒がしっかりと効いて、ファンタスティックな効果と作者の主張が表現される。その図柄は、非常に繊細なものあり、斬新な技術があり、大掛かりな「からくり」があり、そして総てを包括するソフトがありで、見る人の心に強い感動を与える芸術作品へと昇華している。
283  藤城さんは、81歳だが、創作意欲にあふれ、全力投球である。構想を練るシーンがあった。模型の2台のピアノをあっち、こっちと動かしてスケッチをする。書いては消し、書いては消しである。そのピアノが中心テーマでないのに・・・である。イメージを膨らまし、構想を練りつづける作者の挑戦が続く。そして、出来上がった影絵となる緻密な絵を剃刀で一心不乱に切り抜いていく。
284  藤城さんは、表面にあるものの奥に潜むものを読まなければならないと言われる。当然時間をかけなければならないし、一見、すうっと上辺だけを見ただけでは、見落とすものが一杯ある。奥に隠れている、一見表に出ていないものを見つけ出し、表現できるようにしなければならない、とも言われる。だから構想に時間をかけ、製作に全神経を集中し、作品に真摯に取組む。このため、多くのスタッフにも自分と同じ感覚を要求し、その演出は真剣で厳しい。その結果、出来上がった大作は、文字通り大作で、画面が大きく、道具立ても大きい影絵というより「からくり絵」と呼んでもよさそうなものにもなるが、感動する作品に仕立て上げられる。
285  「からくり人形」もまた同じようなところがあるのではないだろうか。からくりを再現するだけでなく、作者がどういう想いでその作品を作っていったか。そういうことを考えながら、「からくり人形」を見ていくと手足の動き、首の振りに作者のハードに込めたソフトを感じることが出来るように思われる。
H17.5. 9
275  後半は少し天気がぐずついたが、長かったGWも終了し、薫風香る5月をリフレッシュされた事と思う。小生はと言えば、少し長く動く(目標は2回転)茶運び人形四郎君の製作を始めた。下回りが完成し、今のところ1.5回転程は動く。手、足、頭の関係はこれからであるが、順次報告をしようと思う。6日は神戸でからくり人形をシニアのグループに見てもらい、7日は阪大のロボット公開講座を受けに行った。
276  電車に乗ると、どうしてもJRのことが気になる。JRの事故で思うことは、目撃証言というのは初めが大切だなあということである。事故が起きたすぐ後の証言では、脱線して電車が小石を巻き上げ、土煙をあげながらマンションに突っ込んでいった、というのがあった。この証言は、その後流されなくなった。もう一つは伊丹駅でのオーバーラン。乗客の一人は、扉2〜3枚のオーバーとは違いまっせ、車両2〜3両分のオーバーランだった、と証言していた。JRの8mオーバーランという話からこの証言は編集され、オーバーランの証言は削除された。しかし、40mとなってから再び復活し放送された。警察によると60mのオーバーランである。報道も結構作為的だと今回思った。
277  会社では、トップの意識が大切である。トップが本当に安全にしようという意識を持たない限り安全は確保できない。例えば、トップが「その運行計画で安全が守れるか、安全が守れないような計画なら計画ではない、安全が守れないなら無理してダイヤを守る必要はない、停車駅を一つ増やしてどうして同じ時間に着くんだ・・・?、しかし、阪急に勝つにはどうしたらいいのだ・・・」等と言っていたらどうだろう。担当者達は、無理を言いよるとぼやきながらも知恵を絞る、また、安全を確保するということが錦の御旗、基本になる。しかし、安全を言わずに阪急に勝て!と言われれば、無理な計画を立てて自分を守る。腹の中では、事故が起きても知りまへんで・・・、そら事故は起こるわなあ・・・、と自分達に責任はないと自己弁護する。JRの場合、事故の後のオーバーランの報告が結構多い。これは、日常茶飯事にオーバーランが起きており、ダイヤを守るためにスピードを上げていた可能性があるということになる。
278  ボーリングをしていたとか宴会をしたモラルが問われている。対策として情報の共有化が必要と言われるが、必要なのは意識の改革である。自社が大変な事故を起こした、という意識がないから色々なバリエーションに対応できない。全社一丸の意識改革が必要である。
279  8日に会長が献花に現場を訪れた。全力で安全確保を構築したいと言われた。最初の頃は、運転者の指導を徹底する!と記者の追及に怒ったような口調で言われたように思うが大分変わったと思う。しかし、要注意である。2年半程前、事故処理中の救急隊員を後続の列車が跳ね飛ばした事故があった。2度とこのようなことがないよう努力しますと社長(当時副社長)と安全推進部長が言っていた。しかし、今回の事故では、事故報告を受けた指令員は後続の列車を止める手を打たなかった。トップがやるといっても本気でない限り難しい。
280  国土交通省では、ATS−P(又は同等品)を必要な所へつけることを全国規模で検討するらしい。人には色々な条件でのミスがある。それを補うのがハードである。今回の痛ましい大事故が二度と起きない手を打つ決断は素晴らしいと思う。こういう決断がトップには必要だ。
H17.5. 1
269  昨日、NHK教育TVで、格闘型ロボットのコンテストを放送していた。途中から見たのだが、小学校位の子供達が観客に多かったのが印象的だった。この時分からロボットを見ていると自分でもやりたくなり、ロボット大好き人間になってくれるだろう。
270  泣き所はお金がかかることだが、親が興味を持ってくれれば軍資金が手に入ったり、親を焚きつけて、実は自分がしっかり楽しむことも出来る。親が興味を持たない場合は、もうしばらくの辛抱が必要である。しかし、いろいろな所へ首を突っ込めば技術の進歩をお金をかけないでチェックすることもできる。ロボットメーカーの部品カタログ等はいい資料になる。それに見ていて楽しい。
271  ロボット関連の部品カタログを見ているとジャイロなども載っている。どういう風に使うのかなあ、という程度の疑問を持っておれば、コンテストでジャイロを搭載したロボットが巧みなバランスで格闘技を披露しているのを見ると、なるほど、こういう風に使うのかと理解が出来る。
272  実は、からくりでも同じようなことがある。先に作った(今アップしている)茶運び人形は、動く距離が短い。一つには、ゼンマイの代わりにゴムを使っているからだ。そこで、もっと距離が稼げる茶運び人形を作ろうと考えた。その対策の一つは、鋼のゼンマイを使うことである。
273  ゼンマイの販売先を調べ、幾つか購入してみた。しかし、思うようなゼンマイがなかった。そこで、ゼンマイを扱っている小さなメーカーに相談に行った。店の親父と話をしているうち、自分で作れないかという考えになった。親父さんに言ってみると素人には無理や!と言う。それでもどういう作り方をするのかを聞いておいた。
274  トピックスでも書いた田中久重さんの万年時計復元の番組で、ゼンマイの復元の様子が出てきた。担当の先生が、大手メーカーへ相談されたが無理ということになった。小さなメーカーが手作りの装置を作って実演して見せた。これこそ、小生が親父さんから聞かされた作り方ではないか。こういう風に作ればいいんや!という理解が出来た。これも少しの知識と疑問があったからだ。今は別方式で作っているが、そのうち、手作りでゼンマイを作ってやろうと考えている。少しの知識があれば、進展するということを、この年で感じた次第・・・。
H17.4.23
263  先日、NHK教育TVで、時速300Kmを越す電気自動車を日本で開発している内容の番組があった。開発をされているのは、慶応義塾大学 清水 浩教授と35の協力会社である。
264  驚くのは、清水教授も協力会社もこれまで既存の自動車産業にかかわったことがない、というところである。環境がご専門の清水教授は、環境にいいというだけではガソリン車に代わる車として普及しない、どうしてもこれまでの自動車を上回る性能を持った電気自動車を開発し、人々にアピールする必要がある、と考えられた。
265  20年という期間、様々な紆余曲折を経て開発を続けてこられた清水教授は、8輪、600馬力、時速400Kmという、ガソリン車より高い性能を目指しておられる。ある国内メーカー車と行った加速走行テストでは圧倒的な性能を示した。しかし、既存の自動車メーカーはあまり興味を示さない。燃料電池には興味を示し、開発を続けているのに・・・である。
266  電気自動車といっても幾通りかの考え方がある。1つは、バッテリーを積む方式。2つ目は、燃料電池を積む方式。3つ目は、ハイブリッド型、等である。清水教授が開発されているのは、1のバッテリー方式である。従来は鉛バッテリーだったのがリチウムイオン電池になって性能が飛躍的に上がった。しかし、これが値段が高い。1台2000万円する。これでは販売は現実離れとなる・・・。
267  ところが、工業の躍進が著しい中国では、リチウムイオン電池が1台200万円である。これには清水教授も興味をそそられたようだ。しかし、性能、耐久性、品質管理など検討すべきものがいくつもあり、現状での採用は出来ないらしい。それに電気自動車に関わる優れた日本企業の製造技術の扱いをどうするかという問題も絡む。
268  電気自動車を動かす仕組みは電池とモーターになる。油圧式建設機械では常識であるインホイールモーターというタイヤホイールの内側にモーターをつければ構造は非常に単純化される。こうなると、自動車に大きな生産革命が訪れるが、番組では言われなかったモーターのコストの問題もある。自動車を購入する場合、初期投資がそこそこで、性能が普通で、ランニングコストが安く、自動車の機能の維持メンテに困らない、ということになればほっておいても売れるのではないか。今後コストはどうなるだろうか。
H17.4.17
257  天気もよく、造幣局の桜の通り抜けが開催されているので行ってみた。見頃にはまだ少し早かったが多くの人が訪れていた。ひと通り見て川沿いの公園を歩き、大阪城の方へまわった。桜が盛んに散っていた。
258  何回となく行った大阪城だが、今まで気が付かなかった道があった。通っていくと内堀に出た。歩いている人が少なく、静かな雰囲気であった。光も柔らかく、柳も芽吹いて、はや新緑の季節の到来を告げていた。観光バスが多く来ていて、造幣局の花見を兼ねている団体もいたようだ。
259  続いて5月に開催される阪大のロボット講座の受講申し込みに大手新聞社のビル(13階建)に行った。丁度受付のある5階に昼飯前に到着した。手続きを終わった時は正午を少しまわっていた。下へのエレベータを待つが、来るエレベータが総て満員である。階段を探して降りようとしたがカギがかかって降りられない。何か書いてあるようだが眼鏡を持っていないので読めない。
260  再びエレベータに戻って待って4台目でやっと乗れた。1階に下りて受付の警務員に階段が使えないのは問題ではないかと質した。ここのビルは新聞社が2〜4階を使っており、5階以上から降りるにはエレベータしか使えない。しかし、自分に言われても困る、という返事だった、のでそれ以上の話は止めた。
261  階段が使えないのは問題だ。非常時にはどうなるのだろう。非常時にはエレベータを使わないのが原則だし、使えない場合もあるだろう。時々来る場所なので、こんな所で死ぬのはしゃくだ」と、帰ってから所轄の消防局へ電話をして尋ねた。早速調べて返事をくれた。
262  結論は問題ない、ということだった。階段のサムターンはプラスチックになっていて非常時には壊すことが出来る。これは注意書きがしてある。また、リモコンで開放が出来る構造である。非常時には自衛消防隊組織があるので誘導する。非常階段が建屋の両端にあるので誘導灯で案内してある、ということであった。本当に機能するのかという疑問はあるが、まあ、気にしている人間がいることは伝わったであろう。自衛手段としては出来るだけ行かないこと、行く時は眼鏡をもっていくことだろうか・・・。
H17.4.10
251  天気もよく、桜が満開になったので近くに出掛けてみた。水もぬるんで小川には大きな鯉が泳いでいる。公園では、場所取りの人、バーベキューの準備をする人など多くの人が笑顔をふりまいている。桜の綺麗なところでは、人が集り、その綺麗さに感嘆の声をあげている。近くのつり池では太公望が多く来て釣り糸を垂れている・・・。
252  年々歳々花合い似たり、歳々年々人同じからず・・・。毎年繰り返される行事であるが、何にということではなく何かしらの期待を持って出かけ、何の変化もなく、これという写真も撮れずに帰ってくる。これも毎年の結果であるが、それでも、性懲りもなくまた来年も出掛けることになるのだろう。
253  来年の話をすると、来年の4月には商法改正、新会社法が施行される予定で会社設立が簡単になる。創業・起業を考えている人には後押しをしてくれる施策である。その特徴の一つは、最低資本金の規制がなくなること。株式会社は1000万円、有限会社は300万円という規制がなく、1円からでも会社設立が可能になる。
254  また、今までに設立済みの有限会社はそのままであるが、新会社法では有限会社という会社組織がなくなる。株式会社に今までの合資会社、合名会社が残り、それに、合同会社という責任を限定した組合方式の会社ができる。
255  そして、株式譲渡制限会社(株式の譲渡について会社の承認が必要であることを定款に定めている会社)の中小企業では、取締役の選任は1名でOKとなり、監査役の選任は任意で良い。事業者1人でも株式会社が設立できることになる。
256  最低資本金制度の目的がどこへいったのかはわからないが、若者のベンチャー創業・起業意欲、また、団塊の世代の引退から新たな会社が設立され、社会が活性化していくことは間違いないだろう。
H17.4.4
245  「デジタル化時代」を「オセロゲーム時代」と呼ぶそうだ。4月1日の入社式でトップ訓示をされた松下電器産業の中村邦夫社長が昨近の厳しい経営環境について、そのような話をされたということが朝日新聞4月2日の記事に載っている。
246  オセロゲームは、ある時の状態が良くても次の瞬間すぐひっくり返され、しかも、終盤に大きな逆転劇もある。素人の小生もコンピュータ相手に隅を取ろうと頑張ったものだ。オセロゲームはソフトの勉強に適当と見えて、パソコンの初期には、パソコン雑誌でよくオセロソフト対決の試合が催された。
247  白と黒の表裏を持つ石を持って2人の対局者が8路盤の升目に順番に石を並べる(初めにボックスと呼ばれる中央に白黒各2個を並べておく)。相手の石を挟むように打ち、挟んだ分をひっくり返して自分の石にする。挟めない場合はお休みとなる。8*8=64個打ち終えたときに、同じ色の石の多い方が勝ちとなる。
248  オセロにも基本戦術がある。隅を取るのが良いとむやみに取っても負けてしまう。序盤は石を少なく取れとか、相手の石を外側に自分の石を内側にとか、相手の打てるところに先に打てとか、である。これらを当時はアセンブラとかBASICとかC言語を使ってプログラミングをする。ゲームの木とかの解析で効率的な先読みをする。アルゴリズムをどうするかなどがプログラマーの腕の見せ所であった。
249  当時は開発者の名前を取って○○オセロ等と呼ばれていた。そういうなかで強いソフトは海外の強いソフトと対戦するという手順であったが、何時だったか100円ショップでその強いと称されたオセロのCD−ROMが売られているのを見つけた。懐かしくて購入し、対戦してみたが、なかなか勝たせてもらえなかった。
250  その後はオセロを忘れていたが、ボケ防止を図りながら「オセロゲーム時代」という厳しい現状を認識するためにも再インストールしてやってみるか・・・。
H17.3.31
239  サッカーワールドカップ、バーレーン戦に何とか勝って首がつながった。新聞を見ると中村の動きも中田のボランチも良かったと評価されている。確かに中村選手も中田選手も三都主選手も良かった。相手のゴール前で次々と日本の選手がフォローしていく様は今まであまり見たことがない。
240  しかし、問題はそれからである。ゴール前でボールを廻し過ぎてシュートを打つ数が少ない。これでは、なかなか点につながらない。相手があることだから、背が高いとか、ジャンプ力に勝れるなどの要因もあるだろう。しかし、ゴール前の日本選手の集り具合から見るともっとシュートが打てていいのではないか(素人目から見てだが・・・)と思った。
241  恐らく監督もじりじりしていたのではないだろうか。ゴールへ向かってシュートを何故打てなかったのだろうか。稲本選手が、今まで蹴りこんではオレオレ!というようなしぐさをしていたものだが、ああいう動きがなくなったのはなぜだろう。監督はチームプレーと個人技のハイブリッドの指導をしてもらいたい、と思う。
242  監督が選手を指導するのは、親が子を育てることに似ている。会社であれば上司が部下を育てることになるだろうか。育てると言えば、今、ドロシー・ロー・ノルトさんという方の著書「子供が育つ魔法の言葉」PHPの「子は親の鏡」という詩が人気なのをご存知だろうか。先日、NHKTVでも取り上げていたが、子育てをする母親のバイブルとなっているようだ。
243  いろいろな性格の子供がいる。子供だけでなく自分の性格にもいまさらどうしようもないという所もあるのだけれど、残念ながら、この本との出会いが遅すぎたようだ(本は今から50年程前に書かれている)。検索すればインターネットでもその詩を見ることができるが、まだ、孫あたりの子育てには間に合うかもしれない。
244  ところで、ワールドカップもこれからはアウエーでの戦いになる。にわかサッカー応援者だがジーコ監督以下、選手諸兄が頑張って世界に挑戦してもらいたい。残りの試合で1勝以上が必須らしい。
H17.3.28
233  サッカーワールド盃最終予選の山場を迎えている。普段は辛気臭いのでサッカーを見ない小生でも応援しようか、という思いである。
234  先日のイラン戦は惜しかった。後半同点に追い上げて、熱狂的なサポーターのプレッシャーでイラン選手のシュートなどがおかしくなり、これはいけるぞという矢先にゴールされ、そのまま押し切られた。
235  新聞等を見るとフォーメーションが普段練習していない4−4−2であって、選手の連携動作に問題があった、などとも書いてある。普段は2−5−3らしいので、勝手が違うところもあろうし、海外組との連携問題もあるだろう。
236  ふと、開発と設計という言葉が浮かんできた。どちらも同じようなものと思われるかもしれないが、小生の中では大きな違いがある。開発は、新しい試みを組み込んだもので失敗のリスクを伴うもの、設計は、既存の完成された技術を組合わせて物を作っていく技術であってリスクを伴わないもの。だから、開発は失敗を伴い、設計は失敗を許されない。小生もこの違いが分かるまでに多くの人に迷惑をかけた。
237  サッカーのフォーメーションをどのようにするか。相手がいることだから4−4−2がいいのか、3−5−2がいいのかは、監督が考え、戦略をたてて決定すればよいことである。しかし、戦いは具体的な設計である、と考えるならば練習が乏しい新しいフォーメーションを採用するのは設計の枠をオーバーしているのではないか。
238  にわかサッカー応援者が監督の戦略に口挟むことではなく、負けようと思って戦略を練る人もいない。しかし、製品設計でも絶対これはうまくいく、間違いない、と思って設計者は図面を描いているのである。監督はむつかしい。勝てば官軍であるが、普段の力を発揮させてバーレーン戦にのぞんでもらいたい・・・。
H17.3.19
227  先日、知的財産に関するセミナーの案内があり、この頃何かと職務発明の話題が多いので参加した。若い頃、小生もいくつか出願してもらったが、たいした発明もせず、他の人に譲ったりしたので、大事にはならなかった。報酬より出願を喜ぶ、のんびりとした時代でもあった。
228  少しは知っているつもりで受けたのだが、いきなり工業所有権が産業財産権と呼ばれるようになっているのを知り、びっくりした。帰って調べてみると、国に知的財産戦略会議というのがあり、そこでの議題に国民の知的財産意識の向上というのがあって、用語を「知的財産権」、「産業財産権」に統一することが言われている。
229  もともと民法の物権の所有権をベースとした考え方であったのが情報化の進展により物を対象とした所有権より財産法(財産法では無体財産も取り扱う)が適しているという考え方になった。これにより「知的所有権」を「知的財産権」に統一する。また、「工業所有権」についても、農業・鉱業・商業等の工業以外の産業に関する知的財産も含まれているため、「産業財産権」の方を使用することとなった。
230  特許については、古くから付き合ってきたものの苦い経験も持っており、特許に対する不信も持っている。ある時、開発した自動機を特許出願した。出願費用も相当かかった。その商品は会社で必要に迫られて作ったもので、ニーズがうまく織り込まれており、わりと評判が良かった。外販をしたが、サービス等の能力、同業者への販売という事もあり、販路を広げない戦略をとった。
231  関東の方からも買いたいとか、自動機のメーカーと思われる会社からも資料請求などがきたが、遂には海賊版が現れた。抑えたいのだが、まだ権利として認められていない。海賊版業者は、権利になるまでに業界に売りまくってやると公言してはばからなかった。その後に、深刻な不景気が来て、業界の設備投資意欲は減退し、塩漬けの状態となった。
232  今回、先生に聞いてみた。こういう場合対策は無いのか。実は、早期審査制度というのがある。普通5年位かかる審査期間が6ヶ月程度に短縮される。対象となる出願条件があるが、発明を実施しているとか、出願人が中小企業又は個人などどれかを満足していればよいので、上の場合は勿論該当する。2003年度5,234件が平均2.5ケ月で審査されている。
H17.3.13
222  先日、歌舞伎の中村勘九郎さんが十八代目勘三郎を襲名され披露された、と各メディアが報じた。何かと今話題のフジTV系が3月4日に金曜エンタテイメントという番組を放映し、その中に、勘九郎さんとして最後の舞台に「今昔桃太郎」というのを演じられた、という内容のものがあった。
223  勘九郎さんは五歳の時に桃太郎を初めて演じた。それから、早い父の死を乗り越えて努力を積み重ね、数々の舞台をこなし、今日の襲名を迎えることになったが、御年49歳である。桃太郎も当然年を取っているので勘九郎さんとしての最後の舞台にふさわしく49歳の桃太郎というのが出てきた。
224  その桃太郎は鬼の化身の妻達によってぐうたらな生活に慣らされ、ぶくぶく肥えて動くのもままならない状態である。鬼の化身たちは仕返しをしたことを喜び、桃太郎達を死ぬまで踊るという状態にしてしまう。しかしながら、踊っていく中で時代が遡り、勘九郎さんの当たり役を演じながら、どんどんスリムになっていき、最後は活力を取り戻して、改めて鬼退治に出かけるという筋である。あのスーパーおばさんの渡辺えり子さんが脚本、演出を担当された。
225  断片的な放送でしかなかったけれど、この芝居を見ながら、現代の会社に似てるなあ、と思った。ぶくぶくと大きく太り、動きもままならない状態になった企業は、動きを止めたら死んでしまう(ここは芝居とは少し違うが・・・)し、踊りながら経営の効率化や原点回帰を行って自分達の強みを見出し、チャンスを捉えながら、活力を活性化させ、会社を再生させていく・・・。
226  この番組で、勘九郎さん(今の勘三郎さん)が真面目で努力の人であるということ、渡辺えり子さんは美人じゃないけれど素晴らしい人だということ(映画Shall we dance? でもわかっていたことであるが・・・)、それと脚本や演出というものは凄いパワーをもっているということ、歌舞伎というものも面白そうな演目もあるのだなあ、ということを感じたことであった。フジTVも頑張っているなあ、と追加しておこう。
H17.3.9
217  ソニーの経営陣が刷新されることが大きく報道されている。3月8日の朝日新聞にも「理想工場」に戻れるか、という社説が載った。
218  ビデオの世界ではβ方式がVHSの包囲網に破れ(構造的にもVHSの方がシンプルであったらしいのでこれは仕方ないか・・・)、優れたトリニトロン方式のブラウン管も、大画面の時代では液晶、プラズマ方式にその座を譲ることになった。絶対にソニーが強いと言われる製品がないということらしい。製品に特徴がないということは、残念ながら価格戦争に巻き込まれ業績の低下につながる。
219  社説には、ソニーの会社設立趣意書のことが載っている。今から59年前に書かれ、「真面目ナル技術者ノ技能ヲ、最高度ニ発揮セシムベキ自由闊達ニシテ愉快ナル理想工場ノ建設」である。技術屋の端くれであった小生にもゾクゾクとくる内容であり、ソニーの多くの技術者はこの理想工場の建設に向け頑張ったことであろう。
220  しかしながら、理想工場の追求は、その言葉の響きとは裏腹に、ともすれば時間の厳しさを薄め、競争戦略を弱める響きとなる。技術の優位性が保たれ、右肩上がりの売上があがる時代には、理想工場は現実になったのだろう。しかしながら、成熟時代、グローバルな時代には、競争戦略が緩められる気配は無く、今日の勝者が明日の勝者であり続ける確証もない。
221  適当な売上があがり、適当な規模の会社であり続けられれば、経営者は苦労はしない。あの商売のうまい松下電器鰍ナさえ、数年前は苦境に陥り、厳しい経営を余儀なくされ、経営効率という名の痛みを伴いながら、今、その努力が報われつつある状態である。あっという間に勝者と敗者を逆転させる時代になった今、理想工場は残念ながら永遠の理想となってしまったのではないだろうか。
H17.3.3
212  3月2日の朝日新聞、朝刊の「ひと」欄にデュアル・モード・ビークル(DMV)の開発を行っているJRの柿沼さんという方の記事が載っている。DMVとは、レールも道路も走る車両のことである。
213  こういう車両は、1930年代から英独や日本の技術者が開発に挑んでは失敗してきたらしいが、今回は業界の常識にとらわれなかったのが幸いしたようで、現在、試運転中らしい。これがうまくいくと車両価格が安く、乗り換えの便利な乗り物になるという期待が高まっている、という記事である。
214  この記事で面白いのは、「非常識の中に難問を解決する手法が隠されている」という柿沼さんの持論の紹介である。「非常識」と続けていうと誤解を招くので、小生の知っているある社長さんは非「常識」という言い方をされた。また、あるコンサルタントは「超常識」という言葉を使われたように思うがどれも同じ意味であろう。
215  付け加えるならば、その社長さんは、業界の常識にとらわれないこと、非「常識」、という言い方をされており、この方が間違いなく相手に伝わる。発想について言えば、常識は、発想を止めたり、発想の幅や深さに影響を与える場合が多い。現に、この社長さんは発想の転換を行って、素晴らしいアイデアを多く出された。実は、小生も、この1月にさせてもらった工業高校の授業でこの言葉を使わせて戴いた。
216  若い人には、業界の常識と言ってもピンとこなかったかも知れないが、柔軟な発想をしてもらいたい、との思いから話をした。
 話は変わるが今回製作した「茶運び人形」は「機功図彙」にあまり忠実ではないので「非常識」という評価になるのだろうか・・・。できるだけ早く頭を作り、衣装を着けて皆様に披露したいと思っている。
H17.2.23
206  今日は茶運び人形の進捗について報告しよう。現在、茶碗を茶托に置くとカタカタと音をたてながら直進できる状態である。足の取り付け、車輪を曲げる装置、首を振るからくりが残っており、勿論、衣装もまだである。
207  作った感じは、思ったより「機械仕掛け」の感じがして、見ていて楽しくなってくる。作っていてうまく考えているなあと今でも感心するのだから、江戸時代にはかなりインパクトがあっただろうと思う。木の加工で、いい加減な刃物と工具で作っているので結構難しい。金属で設計製作する方がかなり楽な感じである。
208  歯車は、「機功図彙」には6分割で作るように記されているが、1枚物で作った。木の繊維の方向で強度が弱くなるので6分割の指示が出ていると考えられるが、壊れた時は作り直そうと考え、一枚板で作った。小さい歯車の歯数をうかつにも間違えたので走行距離が短くなってしまった。
209  テンプは、しっかりと図面を引き検討を加えたので無調整で可動した。「機功図彙」には斜めの取り付けになっているが、取り付け位置の設定が難しいので垂直に変えた。カチカチと動いてなかなか面白い。調整用の重りを短くしたので、ストッパの取り付け位置に困ったが、まあ何とか取り付いた。
210  茶托を取り付ける手の構造は少し大きくなった。お茶碗を載せるとストッパが外れ、カタカタと音をたてて走行する。問題のぜんまいは、昔、設計して難しさを知っているので、今回は代用品で賄うことにした。勿論、当時は失敗が許されなかったので実用化したが、冷や汗ものであった。今回はトルクの調整もできてまあまあの調子である。
211  まだ最終状態ではないが、今までの感想は、作ってみて良かった、という感想である。始めは、これでいいか、とか思って先に進めたが、やはり気になってもう一度ばらして調整するなど、面倒臭いところもあるがやはり「ものづくり」の楽しさである。具合が悪い状態を、始めから一つずつ確かめていくとその個所が見えてくる。それを現状でどう解決していくか、検討するのが楽しい。入社試験に「機功図彙」を渡してこれをつくってみい・・・というような課題を出すような会社はないだろうか。模型飛行機を作らせるという会社はあるように聞くが・・・。
H17.2.17
199  累計来訪者数5000を記念してナノテク入門を取り上げよう。大阪大、産業科学研究所 川合知二教授の中ノ島センター公開講座「ナノテクが拓く未来」及び「ナノテクノロジー極微科学とは何か(著者 川合知二 PHP新書237)」をベースにさせていただく。
200  まず大きさ。nm(ナノメートル)は1億分の1メートル、といってもわかりずらい。ミクロンの千分の一と言った方がわかる。DNAの幅が2nmなので、1mの背丈の子供を地球ぐらいのおおきさにした時ビー球ほどの大きさ。もう少し違った例では、HDDの磁気ヘッドと磁性体の間隙は10nm。CDを大阪空港に見立てると磁気ヘッドはジャンボ機程度、10nmの間隙というと滑走路とジャンボ機の間隙は0.1mmになる。磁気ヘッドとCDはそのぐらいの間隙でコントロールされている。余談だがそれも簡単な「からくり」らしい。
201
 何故ナノテクが大切なのか。nm以下は112個の原子の世界で原子1個では何もできない。ところがその原子がいくつも積み重なった分子の世界、ナノの大きさで多様性、物質の機能が現れ、それより上位の「物としてのすべて」が決まってしまう、それも非常に豊かなバリエーションがある、ということでこの領域を制御するナノテクが重要になる。例えばDNAでは原子の配列の並び方や組合わせが少し変わるだけで病気になったり、あるいはサルになったりショウジョウバエになったりする。ナノの領域でDNAというユニットになった途端、生物の個性や個体差をつかさどるプログラム機能があらわれる。この現象は、今後のナノテクの重要な考え方のヒントになる。
202
 ナノテクのアプローチ。トップダウンとボトムアップがある。大きな物を小さくしていく方法がトップダウン。電子回路がこの方式で突き進んできた。どちらかといえば大企業向き。ボトムアップは、DNAのように下から積み上げて物質を作っていく方式。例えばDNAには生体を形作るためのプログラムが入っている。細胞中のリポゾームがプログラムにしたがってアミノ酸を並べたんぱく質を合成することで目、鼻、骨などが作られていく。このような方式はバイオの世界だけではなく無機的な物質創成にも幅広く応用できる。アイデアが勝負であり、中小企業がオンリーワン商品を開発することも可能である。
203  世界の趨勢。2000年1月米クリントン大統領は、国家ナノテクノロジー戦略(NNI)を推進すると宣言した。同時に「議会図書館にある総ての情報を、角砂糖の大きさのメモリに収める」と宣言した。ケネディ大統領が「10年以内に人類を月に送る」と言ったように。そして「グランドチャレンジ」と呼ばれる大胆な目標が掲げられ、強力に推進している。EUも然り。韓国や中国は重点志向。日本は、頑張っているようだが目先志向で将来性に欠ける・・・?
204  応用例。すでに実用化している化粧品や衣料は以前述べた。究極の超高集積技術として角砂糖大の原子メモリ、DNAを用いたバイオ分子デバイス。人間の五感に匹敵する知的センサー。医療分野では待たれる「ピンポイントドラッグデリバリー」病変した部分を薬で狙い撃ちして副作用を減らし投薬効果を高める。「バイオチップ」シリコンの基盤に本人の正常なDNAやたんぱく質を植えつけ実験用の自分を作り、唾液等を触れさせて毎日の健康管理ができる。材料分野ではカーボンナノチューブ。炭素の組合わせで炭、ダイヤモンド、グラファイト、フラーレンに続く材料である。軽くて強い。この他、人間そのもの、カニやセミの脱皮、貝殻の生成など生物に学ぶ点多し。
205  今回、川合教授の講義を受けさせて頂いた。公開講座の実施は環境変化という言葉を使ったがそれだけではなさそうだ。IT、バイオとアメリカにやられた背景からマザーテクノロジーとも言うべきナノテクは何としても負けられない。その為には国家挙げての推進とナノテクノロジーの未来及び技術を利用者を含めて正しく理解し、認識を高めてもらう必要がある」という「思い」がそうさせているのだとの思った。今後のナノテクの進展が楽しみになった。
H17.2.11
193  マイクロマウス大会というのをご存知であろうか。今から20年ほど前にマイコンを活用したゲームとして活況を呈していた。迷路を「マイコンねずみ」が脱出する時間を競ったゲームである。
194  今もやっていると思うが、以前ほどの人気は無いとしても根強い愛好者がいる筈である。当時は、マイコン関係の雑誌にはよく載っており、嫁さんの名前をつけたマウスが優勝したり、世界大会も行われ英語で宣誓をした人もいたなど、愛好者は多かった。そういう小生も興味を持つ一人で、何時の日か作りたいと思ったものである。(頭には残っているがいつものようにそのままになってしまったが・・・)
195  それでもステッピングモーターを購入し、手作りのマイコンで駆動したりのテストは行った。パルスを上げすぎると追従せずに脱調という現象が起こって制御が狂ってしまうことや迷路脱出のプログラムづくり、アルゴリズムをどうするか、など研究したものだ。左手の法則(?)があり、壁を左手で触れながら動くと必ず出口に到達する、などもあった。
196  機会あるごとに若い人達にも働きかけたが、言い方が悪かったのか、それほど魅力がなかったのか、なかなか物にはならなかった。そのマイクロマウスに関する本を、先日、本屋で見つけた。発行年月を見ると2000年である。最近(?)また復活してきたのかな・・・。
197  中身を見ると本当に内容が詳しく載っている。マニアックなハードを主体とする時代からソフトを主体とする時代に移ってしまった今、メカを扱う商店も非常に少なくなってしまい、部品をどこで調達すれば・・・とも思うが、なかなかの内容である。
198  何とか技術という本の後ろの方に昔からこういう部品の通販広告があり、よく見る名前がいくつもあった。秋葉原に行って実際の商店がイメージとは大分違うなあと感じたり、大阪日本橋では狭い階段をあがったり、黄色いジャンク屋もよく覗いたものだ。ロボットビジネスが再び脚光を浴びてきている現状では、日本橋界隈も変わっているのかな・・・、と覗きたい気持にしてくれる本であった・・・。
H17.2.6
186  先日、ナノテク美人の話題を取り上げたが、今回はナノテク下着を取り上げよう。
187
 普段は裏方さんの下着だが、まず繊維がものすごく細い。わずか1gの繊維が月まで届く細さである。へえ〜と思っていたら、何と1gで月まで10往復できるものもあるらしい。こうなると皮膚に近い。ナノテクのコーティングもある。保温性のもの、美肌効果のものをコーティングすることで高機能の繊維にする。
188  繊維といえば中国と言われるほど、中国の豊富な労働力と安い労働賃金で日本のメーカーは押されっ放しであった。繊維に限らず日本のメーカーが生き残るには、オンリーワン企業になること、海外で出来ない高機能のものを作らなければやっていけない、など経営戦略のテーマになった。
189  ただ単に勉強ではそういうことを言っておればいいのだけれど、現実の企業ではそれを実践しなければならない。ナノテクはそれを実現する手段となった。ナノテクを活用した下着は高機能品となった。
190  人間は、いい意味でもそうでない場合でも環境に適合する素晴らしい能力を持っている。それが下着でも発揮されている。今まで、中国の下着は、コストが安いことで伸びてきた。しかし、その中国においても、人々の生活が変わり、環境が変わってくると人類の欲望が適合を求めて顔を出してくる。高機能の下着を求める人々の増加である。
191  今まで押されっ放しであった中国に、日本からの輸出が増加している。高機能品により逆転現象が出ている。高機能化が生き残りの鍵であると言っていたことの証明である。
192  机の上だけでなく、現実のものとする手段の一つがハイテク技術である。その技術が日本にはある。自社にそういう技術を引き込めないか、大学や国・自治体の体制はフォローの風になっているので活用を考えるべきである。
 (この内容も大阪大・中ノ島センター公開講座「未来を拓くナノテクノロジー」 産業科学研究所所長 川合 知二教授の講義を参考に構成させていただいております)
H17.2.2
179  今日の新聞はワープロソフト「一太郎」(ジャストシステム社、以下「一太郎」と称す)の特許問題が大きく報じられている。
180  日本の会社が作った日本語ワープロソフトとしてパソコン初期時代の代表選手であったが、十年程前から時代が変遷しマイクロソフト社のワード・エクセル陣営にその座を追われていった。ワープロがあまりにも順調だったので、表計算ソフトとの連携への思いが至らなかったのだろう。そういう小生もその動きをキャッチし、変更したものだ・・・。
181  小生が丁度会社を変わった時、パソコンブームの到来であった。当時、勤めた会社は、若い社長を中心として張り切っており、「スーパータイム」と称して週の1日だけ就業時間の中の2時間,、通常の仕事をしてはいけない時間を設けていた。日頃からやりたいと思っていることをやるという時間で、小生は当時みんなが知りたいと思っていたパソコンを使って「一太郎道場」というものを開いた。
182  20程問題があり、それを順次やっていけばパソコンワープロが使えるというもので、好評だった。パートのおばちゃんが多く参加してくれ、その年の暮れにはパソコンで印刷した年賀状を社長に出してくれた。当時は、まだパソコンを持っている家庭が少なく、会社で余暇を使ってみんながワイワイ言いながら打ったものだった(今なら会社で私用をするなと怒られるかもしれない)。それを聞いた時はうれしかった。(こんなこと今まで忘れていたのに思い出させてくれた・・・。)
183  ある時、インドネシアに出している工場を閉鎖することになった。現地では不穏な空気もあった中、廊下にありったけのパソコンを出し、「一太郎」と表計算のマクロを教えた。当時、日本企業に勤める現地の人は、「一太郎」を習得したいと願っていたし、マクロの操作はあこがれであった。。現地の優秀なスタッフの働きと「会社は自分達のことを心配してくれる」という現地従業員の意気で無事撤収を終えた。(・・・こんなことも思い出した。)
184  多くの思い出を蘇らせる「一太郎」であるが、現実の問題は、問題として対応を図ってもらわねばならない。実は、小生は、最近「一太郎」を又使い出している。メモリーが豊富になったせいもあるが、何か他の効果もあるのでは・・・と考え、時々使っている。競合メーカーがある方が業界の進展にも寄与するし・・・という思いもある。
185  厳しい業績が続く中で黒字化やさらなる発展を目指し日夜頑張ってきた多くの社員はびっくりしたことと思う。また、ずっと愛用してきた律儀なユーザーも多いことから、早くこの問題がうまい形でかたづくことを願っている。
H17.1.27
172  この1月は、工業高校で「からくり」について話をさせて戴くチャンスを得、若い人に聞いてもらえるか挑戦させていただいた。
173  小生は、200年前の「からくり人形」を現代のコンピュータでシミュレーションし設計する「ものづくり」の方法を聞いてもらいたいと準備しているし、若い子達は「からくり」の話って何やろう」と思っているから、少し土俵が違う感じである。それでも、「からくり人形」を実演しながら、なんでもないと思っていることに「何でこうなるのかわかるか?」と疑問を投げかけると、一生懸命考えてくれる・・・。
174  面白くなければ寝るし、面白ければ「何でや?」と押しかけてきて、一生懸命考えてくれる。HPでも紹介している「五段返り」の10段階段を降りる動作を目の前で実演すると一生懸命見てくれ、うまくいくと「拍手」をしてくれる。これは、正直うれしかった。興味を持たせるためアニメーションなども使ったが、これもまあまあ好評だった。こちらが飾らないで全力投球すれば相手も応えてくれる、という思いがした。
175  授業が終わって、聴いていただいた先生に「どうでしたか」と聞くと、これが素晴らしいが痛い感想を頂戴することとなった。
176  小生の話は、これでもか、これでもかと押し付けるところが多く(この癖は昔から直っていない・・・)、聞いている方はしんどくてたまらん。もう少し「オチ」をいれられんか・・・と、チャップリンの話をしてくれた。チャップリンが、ボールを床に落とし、跳ね返ってくるボールをつかむ、もう一度ボールを落とす、やはり同じように返ってくる。今度は、コップを落とす、コップは床で壊れる。この時、笑いが起こる。この笑いこそ観客と演技者のコミュニケーションである。これがあると双方が通信したことになり、心の通う授業となる・・・。
177  なるほど、なるほど。小生の痛いところを突かれてしまった。一方、「先生はすごいなあ」という「感動」も味わった・・・。
 先日、これも古典と現代の絶妙なマッチングで引っ張りだこのミュージシャン東儀秀樹さんのコンサートを聞きに行った。演奏の合間にトークがあり、自分のCDなどを宣伝するのだが、全くいやみが無く、笑いを取りながらうまく話をされる。なるほど、これが話の極意か!と悟った。この悟りとともに聞くあのプワア〜という「シチリキ」の音の演奏は心にしみるものがあった・・・。
178  先生からは、「わりと生徒の評判はよかったですよ」と言っていただいたが、本当かなあ・・・。
H17.1.24
165  前回のロボット・シンポジューム,、瀬名さんの話の中で出た「次世代ロボットビジョン懇話会の報告書」とはどのようなものだろうか。経済産業省から発表されたものを眺めてみよう。
166  ロボットと人間が共存する社会のビジョンは、2025年を目途にして、 [製造・生産]=農業生産の自動化 [生活]=家事支援、オフィス等の接客案内、チャイルドケア、通学路の安全確保 [医療・福祉]=医療ミスの低減、要介護者の自立支援、介護者支援 [公共]=防災、警備の活動に対する支援 を具体的な課題、主なロボット利用先として考えている。
167  この中には、今すぐにでも実用化したいものもあるが、ロボットにより解決に貢献できる取組むべき3つのテーマをあげている。1つは、少子・高齢化で労働力の確保、介護需要への対応である。2つ目は、安心・安全で防災・セキュリティ対策や医療サービス充実である。3つ目は、便利・ゆとりで自由時間の創出や自由時間の充実である。
168  2025年のロボット関連産業の市場規模は総額7.2兆円と考えられている。ロボット製造・販売産業が約4.8兆円、ロボット利用支援産業が約2.4兆円の予測である。その為には、ロボットメーカー側から利用側に対し、技術の標準化・開示、プラットフォーム提供が必要とされ、利用側からメーカー側へはロボット開発への協力や新しいニーズの提案などが必要とされる。
169  ロボット共存社会を実現するための課題にはどういうものがあるだろうか。人々の身近で利用されることから、対人安全性のための制度を整備すること、社会に円滑に導入し、広く普及するために、開発側、受入側、両方に対する促進策を講じること、技術的課題として、人間に対する安全性と親和性を確保するための要素技術、多様なニーズに対応するシステム化技術が特に重要になる、といった事柄である。
170  安全性を確保するための制度的課題は、人に対するもの、情報通信に対するもの、事故を起こした場合の課題、などがある。普及させるための促進策には、実証試験を伴う研究開発や導入への優遇措置などがある。あと60日ほどで開かれる「愛・地球博」はロボットの実証試験場でもある。技術的課題としては、小型軽量化、人との親和性の高いセンサ・認識技術、モジュール化、ロボット技術の標準化等がある。
171  独立行政法人NEDOでは、次世代ロボット実用化プロジェクトを実施している。この成果が「愛・地球博」で披露される。
H17.1.17
158  1月15日のロボットに関するシンポジュームは、関西でのロボット産業の実情と夢と可能性を語り合うのが狙い(当日の配布資料から)ということであった。夢と可能性を語り合うという時間は少し不足したが、ロボットにかける関係者の気持ちというものは、十分感じることが出来た。
159  確か基調講演で瀬名さんが話されたと思うが、興味を覚えたのは、「ロボットの開発がマイコンの初期のようにガレージからでてくるもの(ガレージ産業)もあるらしい。また、ロボットと同じ土俵で何かをすることで、ロボットを理解できる」ということであった。
160  今回、パネラーの中にヴイストン社の大和社長がおられ、開発されたサッカーロボット「ヴィジオン」の頭には、全方向が捉えられるミラーで画像を捉え、画像処理をしているという話をされた。実は、今まで知らなかったので収穫であった。
161  時間の無い中、阪大、浅田教授は、夢と可能性を語り合うということから、時間を延長して会場からの意見も募った。そのなかで、ある主婦の方が、「私は背が低いこともあって、天井とか窓とか高いところをきっちりと掃除してくれるロボットがそこそこの価格であれば欲しい、また、主婦の声を聞いてくれる場所が欲しい」ということを言われた。
162  インタネット等でそういう意見を書き込めるようなことを考えたい、という「まとめ」であったが、その時、自分は次のことを言うべきだと思って手をあげた。もっとニーズを聞く必要があるのではないか。ロボット産業を活性化させるといいながら、自分たち(技術者達)は、ある形のロボットから抜け出さずにいる。自分たちの思うロボットを作りたいのか、ロボット産業を活性化させたいのか?
163  発言として「ロボットを壊し、もっとマーケットインになるべきだ・・・」と言ったのだが、ヴイストンの大和社長が「ロボット技術者はきっと役に立つと信じ、毎日頑張って努力していることは認めてやって欲しい」と言われた。その後、そのことが頭から抜けない・・・。自分の言いたいことが伝わったのかどうか。そこで、キーワードを使って提案したい。
 (モジュール化+ロボットと人間の棲み分け)*(技術者の柔軟な発想+フィールドを飛び出す行動力)
164  何時かもう一度会って話をしてみたい・・・。
H17.1.6
151  トピックス欄、朝日新聞の記事、”プロ出前授業”というのは、文部科学省の平成17年度施策「科学技術創造立国を支える多様な人材の養成・確保」の中の「「知」を創造し活用する人材の基盤づくり」の1つの事業である「理数大好きモデル地域事業」の解説である。この事業は科学事業振興機構(JST)も活用しながら、総予算約14億をあて実施される。
152  もともと国の科学技術振興には科学技術基本計画というものがある。その基本理念は、「科学技術創造立国として目指すべき国の姿と総合戦略の理念」というものである。目指すべき国の姿というものに、何時だったか一時話題になった「ノーベル賞受賞者50年で30人」というものがあった。これは「知の創造と活用により世界に貢献できる国」−新しい知の創造ーの中で言われたことである。
153  科学技術政策の総合性と戦略性には、「科学技術の振興は未来への先行投資」という考え方があり、これが「知の創出と人材の育成」、「研究成果が速やかに社会と産業に還元され、次の投資に繋がるダイナミックな循環」ということになる。
154  「「知」を創造し活用する人材の基盤づくり」の中には、今回話題になった「理数大好きモデル地域事業」のほか、「サイエンス・パートナーシップ・プログラム」、「スーパーサイエンスハイスクール」、「国際科学技術コンテスト支援」というものがある。理数大好きモデル地域事業は新規事業であるが、他のものは昨年も実施されている。
155  「理数大好き・・・」は確かに新規ではあるが、昨年は「理科大好きスクール事業(科学技術・理科教育推進モデル事業)」というものがあり、平成15年から全国19地域の167校で開始されている。こういう中で新しく「理数大好き・・・}が出てきたのは、国際教育到達度評価学会(IEA)の日本の理数科の授業は楽しくないという評価結果が反映されているのだろう。
156  「理科大好きスクール事業」は小学校や中学校が対象であるが、「スーパーサイエンスハイスクール」は名前の通り、高校生を対象としている。昨年の発表会で開会挨拶をされた小野文部科学副大臣は、「偉大な仕事は夢で始まり、情熱で持続され、責任感で成就される」と言われた。この言葉は、高校生だけでなく、多くの社会人にもプレゼントしたい言葉ではないだろうか。
157  今回は少し文部科学省の施策についてふれてみた・・・。
H17.1.1
144  早いもので、少しばかり「からくり」に足を踏みいれただけなのに、はや1年が経った。いろいろな過程が走馬灯のように思い出される。
145  究極のからくりと紹介されたドイツのバック転人形を見て「欲しいな」と思ったこと、これが「からくり」への入口であった。予想外に高く、受注生産でなかなか手に入れることが出来ないらしい。ある日、本屋で日本の「からくり」の本を見つけた。本には、「五段返り」や「連理返り」の写真があり、日本の「からくり」を作ろうと思い立った。
146  「五段返り」を作りたかったが難しそうなので「連理返り」にした。厚紙で人形と引合棒を適当に作り、押しピンでそれらを結合し、手で動かしながら、モーメントのやりとりを考えた。その時、ふと思った。中央から何故回転が続くのだろう。これが「匠の技」であった。写真を注意して見るとその「技」が見えてきた。
147  ノートに計算式を書いてみた。案外簡単な計算式だ。少し面倒なのは、2次方程式を表計算ソフトで解く時だ。2つの円の交点を求める必要がある。また、解が2つ出るので、それを1つに絞る必要もある。回転する人形の重心をどのようにして計算するかは、頭がさえている時にひらめいた。いい加減な解き方だが、図面を引いて確認したら合っていたのでうれしかった。(その後、時々どのように解いたのか思い出そうとするのだが思い出せない・・・。)
148  パソコンでパラメーターを変えて回転モーメントを表示させ、からくりの仕様は、パソコン上で決定してしまう。それを図面化する。治具も作った。このようにして作った「連理返り」を動かしてみた。最初は、本の階段だ。少し重りの位置を調整したが、うまく動いた。その様子をお客さんに見てもらったのが、丁度、去年のお正月である。
149  やがて「機功図彙」という本を知ることになる。入手が出来ないので、空っ風の中を図書館に通う。復刻版で中身を見ることが出来た。しかし、読むことが出来ない。読み方の本は偶然見つけた。図書館では本は別なところにあり、パソコンで検索して取り出してもらうシステムである。間違って要求した本に載っていた。その本は、これまで多くの人が読んだのであろう。表紙は擦り切れ、色も変色し、本の形も崩れかけていた。研究された人のためにも残したいと本当に思った。
150  「連理返り」がうまくいったので、「五段返り」に挑戦した。途中、本を探したり、木目込みやHPの製作に挑戦したので、その頃には夏も過ぎていた・・・。
H16.12.28
137  先日、TVで高校の教師の方が対談している番組があった。
138  その先生は、若い頃、かなり生活が荒んでいたらしいが、自動車事故を起こして生死の境をさまよっている時に、先生から言われた言葉に自分の使命を見出し、今、同じような境遇を持つ高校生の教師として頑張っている方である。
139  とにかく、先生の若い人に対する「必死さ」が伝わってきた。若い人には、嗅覚(今回は、良く使う・・・)に似たものがあり、その人が真剣に対応しているかどうかを見極める超能力を持っている。「必死さ」がなければ若い人に立ち向かえない・・・。
140  この言葉は、聞いている人、見ている人を激しく打ちつける。何時の間にか適当に流れに身をまかせ・・・(何か歌の文句のようになってきたが・・・)で、この「必死さ」をつい忘れてしまっていたことを思い出させてくれた。
141  先日、ある人から戴いたメールにも、やはり、真剣に仕事に取り組んでいる様子が書いてあり、心に引っかかるものがあった。裏を返せば少したるんでいる自分を無意識に感じているのかもしれない・・・。
142  ほとんど時間差無く聞かされた「必死さ」は、いろいろな出来事があった今年の反省点にもなっている。いい加減にしてきたつもりはないけれど、時間などを尺度にして「必死さ」はどうであったか、などを考えた時、思い当たる所も多い。
143  ともあれ、今年も御用納めである。「必死さ」を改めて思い出させて戴いた教師の方にお礼を申し上げたい。
H16.12.24
130  今日はクリスマス・イブである。明日が土曜日で休みの人も多いから夜の町は賑やかになるだろう。小生は相変わらずお酒に弱いので夜の町は恋しくない。
131  それでも、少し外出も・・・ということで、2日ほど前に、愚妻が用意してくれたコンサートを聞きに行った。フルートのアンサンブルである。以前、有名なフルート奏者のコンサートを聞きに行ったことがあるがその時はソロ演奏であった。
132  今回アンサンブルということで、高低音のフルート以外にチェンバロなども含めた演奏だった。いままでフルートのバスというものに気づいていなかったが、改めていいものだ、と思った。奏者は息づかいが大変だったろうが・・・。特にバスのフルートだけによる演奏があったのでよくわかった。
133  それと何人かの人が演奏するのだから、始めのきっかけをどのように取るのかも興味があった。しかし、さすがである。小生の興味を見透かしたかのように鮮やかに協調体制を敷いていた。目とか、体のゆすりとかで合図を送っていた。チェンバロの演奏の人は、他の演奏者の様子を気づかって演奏するのが特に印象深かった。
134  しかし、さすがプロ中のプロという人もおられた。アンサンブルは12人ほどの構成だったが、その人は指揮兼演奏家であった。有名な人だったのだろうが小生は知らなかった。しかし、その方が演奏の中でソロで演奏されると小生のような素人にもその素晴らしさ、他の方との違いがはっきりとわかった。
135  どこがどう違う、というのではなく、ごく普通の様子であったが、確かな演奏から生ずる音色が会場に冴え渡った。当のアンサンブルのメンバーにも「こういう風に吹くんだよ・・・」と教えているかのようだった。
136  話は変わるが、先日何かの番組で、いろいろな「科学実験」を取り入れたパフォーマンスを行っているのを見た。その時は、静電気に帯電させたシャボン玉だった。もともとは学校の先生で、型にはまった授業が不得手だったらしいのだが、今は独立して、プロとしてその力を発揮しておられる。29日にその「科学実験」特集をするとか何とかいっていたが・・・。科学に興味を持たせる効果が多いにありそうだ。
H16.12.19
123  先日17日のTV欄に「ライト兄弟の飛行機復元、テスト飛行生放送!」という番組を見つけ、何時始まるともしれない中継を待っていた・・・。やっと始まった中継では、風の具合が悪く、放送では飛び上がるまでにはいかなかった・・・。
124  それでも、お坊さんや元教師など、西日本航空協会のメンバー5人の方々が復元に取り組んでおられる熱気は十分感じられた。また、ライト兄弟が飛行機に取り組んだ様子をCGなどを交えながら放送されたが、知らない部分も多くあって、待ったかいがあり、多いに参考になった。
125  日本には、二宮 忠八さんという飛行機の研究家がおられ、模型飛行機を飛ばすのに成功した。さらに人が乗れる飛行機の実現を模索したが、費用等の関係から実現に至らず、ついにはライト兄弟に先を越された、という話を聞いているので、ライト兄弟の研究態度にそれほど興味を持っていなかった。
126  今回、放送で知ったライト兄弟の飛行機に対する研究態度は、なかなかのものであった。過去の飛行機研究家の問題点を分析し、風洞実験なども行ったようだ。グライダー型の凧で実験を繰り返し、最後は乗り込んで操作要領を習得したらしい。
127  風まかせで飛ぶのではなく、自分で方向を変える事が出来ること、をコンセプトとしたようだ。そのために、飛行機を上下方向に操作できる補助翼、機体を左右へ向ける制御は、腰を左右に動かすことで翼を捩じる「からくり」を考案し、動力不足に対処するために、ついには、4気筒12馬力のエンジンも製作した。
128  ここからは、多くの方が知っているが、製作したライトフライヤー号で飛行時間12秒、飛行距離36.6m、高度3mの飛行を実現した。今から101年前の1903年12月17日のことであった。だが、見物人が少なかったために、公式記録とは認められなかったようだ。
129  今回の飛行機の復元にあたっては、米国より設計図などを取寄せるなど、多くの情熱とご苦労があったと思う。もう少しだと思う。素晴らしい飛行のニュースが流れるのを待っている・・・。
 このところ、夢を追いかけ、その実現にかける人の話を聞くことが多くなってきた。若い人達に伝えられたら・・・と思う。
H16.12.15
116  前回、この欄で書いた教育TVの番組名は、「あしたをつかめ サラリーマン」というのだった。13日に経理マン登場ということで放送があったが、今回も出場は女性であった。(こんな場合でも経理マンというのかえ・・・?)
117
 冗談はさておき、今回の放送は、まだ2回ほど再放送があるので、見逃した方はぜひみてほしい。特に、経理を志す若い女性の方・・・。まあ、経理を志す若い男性もいいか・・・。とにかく経理を志す人に勧めたい。 (再放送 15水深夜2.25〜 18土午前10.30〜)
118  経理といえば、融通のきかなさそうなおばさんが、じろっとメガネの奥から睨み付けるイメージがあるが・・・。確かに伝票を動かすおばさんに愛想はいらん。一桁間違ったら大変なことになるのだから、正確第一である。
119  そういう業務もあるのだが、今回の放送分は、管理会計の面白さについてである。一般に経理の人は、学校で商業簿記を習うのだから、借方、貸方を知って「じろっとおばさん」になるのだけれど、メーカーなどで使われる原価計算は、工業簿記のため少し慣れないものであるらしい。
120  そこを、「知らん」と逃げるか、「やってやろうじゃないの」となるかで、その後の人生は、大きく変わる(?)。放送の女性も工場の予算を一人でたてる魅力にはまりそうであったが、小生は、もっとしっかりはまって、堂々と頑張っている若い(・・・)女性を知っている。
121  銀行でも評判になるほどの頑張り屋である。管理会計をベースに、企業の利益をどう出していくか。問題点はどこか。予算のどこを締め、どこを増やすか、社長の言動を瞬時に理解しながら、担当部署と調整をしていく。ここにはまったら、そら、もう経理はやめられない。工場や会社を動かしている魅力なのだから・・・。
122  番組では、工場の経理を1人で任されていたが、優秀な人がいるところではどんどんこうなる。こうなって、人が育つともいえる。経理を目指している若い人は、単なる簿記ではなく、管理会計をめざせ。少し積極さと苦労が必要だが、その価値は十分あると思うよ・・・。
 それと技術関係の人にもお勧めする。管理会計を勉強せよ・・・と。
H16.12.12
109  昨日、新聞のスポーツ欄を開くと広島の嶋選手の両手を広げたポーズが飛び込んできた。700万円の年俸が4550万円に、という数字も見える。それはうれしいだろう。広島ファンでない小生でも「よかったなあ」と言いたい気持だ。
110  昨年までの2年間で3試合しか出場していなかったのが、今年は大変身。もう後がなかったのだから、考えてみれば恐ろしい話だが、前回、この欄でも紹介した星野さんの「努力は天才なり」であるのだろう。
111  話は変わるが、先日、教育TVで、新しく社会に出て行く人に「会社とはこんなところよ!、サラリーマンとはこんなものよ!」と、一応、勇気付けているだろう番組があった。現実の社会では、インターンシップ制度があるが、それの大衆版である。
112  対象の部門は開発部門であった。登場した人は、女性で、雑貨の開発を担当している人だった。開発とはいえ、開発から納品までを自分ひとりで背負っている。その結果は売上高、営業利益として出てくるので、成果主義も成果主義、ばっちりと出てくる仕組みである。
113  いろいろ開発した商品が出ていたが、よくスーパーの外で売られているアイデア商品などで見かけたものもあった。千円近いものでも駄目だったら2足3文で売られるらしい。小生が購入した商品も中にはあったが、2足3文の部類であったのだろう。それを買った小生の眼力もたいしたものではない・・・(買った商品は、目が良く見えるようになる「めがね」だったが・・・勿論使っていない!)。
114  嶋選手も上のお嬢さんも成果主義の喜び、つらさもあるが、努力や実力の結果がちゃんと出てくるのがよい。組織においては、分業が基本だから、能力主義といっても、その本人の成果や努力がなかなか目に見える仕組みになっていない。
115  結局、無難なところで考課を査定してしまうが、厳しい状況が続く中では、如何にして頑張った人に報いるか、パイが小さくなっていく状況の中で、今日も人事関係の人は悩んでいるのだろう。景気が減速している状況になってきた。公務員のボーナスが出た直後のためか、百貨店は賑わっていたが・・・。
H16.12.  5
102  先日BSで、元映画監督の篠田 正浩氏と元野球監督の星野 仙一氏が対談していた。途中から見たのだが、星野さんの魅力と共に篠田氏の魅力があふれている対談であった。(番組名は、「居酒屋の星野仙一」である。)
103  篠田さんはマラソンの選手だったそうで、入部して間もない時に、箱根の駅伝走者に指名された。理由は、実績のある無難な先輩よりも可能性のある新人、監督の思いを実現しそうな選手ということでの抜擢であったそうだ。それを受けて星野さんが、真面目に努力をしている姿を誰かが必ず見ている、「努力は、天才なり」・・・というようなことを話されていた。
104  メジャーリーグで活躍するイチローはヒット数の分野で1位になったのは誰もが知っているが、ハリウッドの世界でもホラーの興業で1位となって活躍している日本人がいるそうだ。堂々と自分達の映画を主張し、アメリカの真似をしない。日本のことをしっかりやれば認められる、というような話もあった。
105  日本人が活躍するようになった要因は、篠田さんによれば、国際試合と情報伝達にある、そうだ。野球の場合は、先日も行われた日米野球などがそうであるが、映画では、国際映画祭などがそれにあたる。実戦の場と共に、情報伝達が豊富になり、日米間にある距離がどんどん縮まるようだ。
106  夢を追いかける話になった。篠田さんは、自分達が映画人として修行した時代には、巨大な映画学校が存在した。専属のスターがいて、素晴らしい先輩、同僚、後輩が周囲にあふれ、脚本部などにも素晴らしい人がいる、という環境であった。今はどうか? 貸しスタジオでの単発的な経験に終わることが多く、映画人作りの環境が悪くなっている。
107  豊かな映画学校を、新しい世代のために作り、残したい。新人が出てこなくてはならない。助監督などが監督の真似をしたがる環境にあるが、論理的に、自分の映画を見つけ出す道筋を作りたい。丁度、駅伝で誰かに襷をかけて引き継いでもらうように・・・、と篠田さんの目は輝き、少年のようだ。星野さんには、まだ、幕は下りてはいない、とエールを送り、星野さんも何か思いがあるようだった。
108  一寸見ただけでも、このように素晴らしい番組を見逃してしまった。NHKに再放送がないのか問い合わせると、この番組は、BSで今回3回目の放送でした。今のところ次の放送予定はありません。再放送希望のコメントは上げておきます・・・、ということである。残念・・・。
 この番組を見て、「茶運人形」にトライする気持が湧いてきた・・・。
H16.11. 25
95  2004年11月23日の朝日新聞経済欄を見ていたらキャノンが国内生産の25%を無人化し、5000人を削減・配転するという記事が載っていた。
96  生産ラインを多品種・少量生産に対応できるように自社開発した特殊な生産設備を導入し、計画は07年末までに実施され、07年のコスト削減効果は約280億円になる、との事である。
97  少品種多量生産を多品種少量生産にするには「セル生産方式がよい」とこれまで各社に導入されてきたが、今回のものは、その上を行く無人化らしい。生産技術部門の技術者も400人から1000人に増やすという。
98  セル生産方式は、人間の高度な作業能力を活用し、部品等の適切配置により無駄を排除し、多品種の製品を効率的に生産する。生産ライン途中の仕掛品や完成品の数量が大幅に削減でき、在庫のムダを省きコスト削減を図るというものである。
99  しかも、作業をこなすのは、選ばれた優秀な作業者ということもあって、各人のモチベーションがあがり、互いの競争心も芽生え、さらに効率化され、個人の技量がアップ、達成感も大きくなって、仕事への意欲も増すという素晴らしい人事制度となっている。人間関係論で有名なホーソンさんがこの状況を見たら何というだろうか。
100  作業を眺めてみると、指示された仕様を瞬時に理解し、適切な部品を選択し、必要な場所へ取付ける、ということになろう。これをロボットなどを使って行う場合の問題点は何だろうか。部品を必要な個所へ取付けるということかもしれない。自動組立の原則は、部品を上から下へ移動し取付けることにある。横からとか下から上に取付けるなどは難しい。
101  生産技術員が増強され、セル生産方式を超えた「不可能を可能にする」キャノンさんの力を早く見たいものだ。それに、生産技術員は、縁の下の力持ちで、開発などに比べあまり陽が当たらないので、頑張って欲しい思いもある・・・。
H16.11. 21
88  北から雪の便りも聞かれるようになった。大阪でも若者がニューモデルのスキーを持っているのを見かけた。まもなくスキーシーズンが始まり、囲炉裏(最近はあまり見かけなくなったか・・・)が活躍するシーズンだなあ・・・と思った。
 酒井 高男さんの本(こちら)を見ていると「自在かぎ」を応用したおもちゃの解説が載っていた。
89  「自在かぎ」は、囲炉裏のある地方の人には常識であるが、われわれ囲炉裏に縁の薄いものにとっては「・・・?」の代物である。本には挿絵がしてあるので、「ああ、これか」とすぐ合点がいったが・・・。
90  「自在かぎ」は、囲炉裏の上に掛ける「鍋」や「やかん」を吊るすための吊り具である。魚の形をした板が取り付いている吊り具を写真や絵で見られたことがあると思う。
91  「自在かぎ」の形はわかった。では、何故、「自在かぎ」と呼ぶのだろうか。魚の形をした板は、何故、取付けてあるのだろうか。
 昔からある道具ではあるが、注目してみると知らないことが多い。
92  「自在かぎ」と呼ぶのは、鍋などを吊るすかぎ(フック)を、吊るす品物に応じて上下に動かし長さの調整が出来るからであるらしい。魚の形をした物は、このフックが簡単に上下に動かせると共に落ちないようにするための仕掛け(からくり)である。(この仕組みについては、少し寄り道になるが面白いので「歩行おもちゃ」研究塾に記載しておく。)
93  何故、仕掛けに魚の形が多いのか、を知人が教えてくれた(真偽の程はわからないが・・・)。囲炉裏は火を使うので火災の原因になるなど、取扱の注意が必要である。火に対して、守るのは水である。水の化身として魚が使われ、常に見守っているのだと・・・(この説明には少し尾、ひれがついていないか・・・?)。その他の例としては、「末広がり」の物も使われるらしい。これは、縁起がいいからであるのだろう。
94  何気なく見ていた物であったが、その働きを知ってみると、簡単な「からくり」で、何と素晴らしいものではないか・・・。考案をされた昔の偉人に敬意を表したい。
H16.11.15
81  11月13日の朝日新聞に大阪駅前の「ロボットラボラトリー」の記事が載っていた。12日にオープンし、サッカーロボットのVisiON(ヴィジオン)も駆けつけた、とある。
82  産業振興策の一環として、人間と共に働く次世代ロボットの実用化を目指し、当初は、大阪大や立命館大などの研究機関と企業約100社が利用するらしい。この機関は、大阪駅北側、旧国鉄跡地梅田北ヤードに出来るナレッジキャピタルゾーンに出来る次世代ロボット研究開発拠点につながるものでもあり、期待されている。
83  話は少し変わるが、今から何年か前にTLO(大学等技術移転機関)が発足した。大学等にあるシーズと産業界のニーズの橋渡しを行うことで、大学も産業界も両者が活性化することを目指したものである。ひな型は、アメリカやカナダ等で大学から民間への技術移転で多くのベンチャー企業が生まれていることにあった。
84  このTLOの現状はどうであろうか。うまくいっている例もあるが、なかなかシーズとニーズが一致せず苦労している例が見受けられる。また、個々の大学の自立化の波で、自前でTLOの役目を担う「知的財産センター」を作る大学も出現し、共同連合にとって厳しい局面も生じている。
85  産業界は、効果のある実用的な技術習得や製品化を望んでおり、一方、大学等は、現場寄りのことは敬遠し、アカデミックな事への関心が高い。これは、ごくあたりまえのことで、これをどう融合させるか、である。ニーズのあるシーズの開発は、大学等に高い技術レベルや柔軟な発想が求められる。また、シーズをぶらさげて会社回りをしても、ニーズに突き当たるのは、至難の業でもある。
86  シーズという言葉は、マーケティング理論からするとプロダクトアウトの意味合いを持つ。マーケティング・コンセプトの変遷があったように、マーケットインへの転換が必要だ。このために、シーズとニーズの出合いの場が、色々な分野であちこちにできることが重要である。
87  その一つとして「ロボットラボラトリー」が、IT技術の融合による高度な技術開発、人材育成の場になり、ロボット産業の活性化につながることを望んでいる。何時かチャンスがあれば、覗かしてもらおうとも思っている・・・。
H16.11. 6
74  京都府中小企業総合センター主催の第3回ものづくりベンチャー支援セミナーに参加した。講演の題は、「創造への挑戦 〜AIBO開発・事業化と創造性 〜」で、講師はソニー(株)AIBOの開発者である元ソニー(株)、現スミダコーポレーション(株)の大槻 正氏である。
75  AIBOというロボット犬は、25万円の定価、5,000台限定で発売されたが、わずか17分で日本割当分が売り切れたという、インターネット販売の力と創造的商品のすごさを内外に知らしめた開発商品であったようだ。
76  大槻さんの話は、非常にわかりやすく、色々と示唆に富むものであったが、特に、小生に、21世紀は、ロボットの時代になるなあ・・・という印象を本当に感じさせて戴いた事が有難かった。大阪は、ロボットで活性化するんだ」という情報を機会あるごとに貰っているが、内心、本当に「そうかなあ」という気持を持っていたのも事実である。(こういうことを京都で教えて貰ったのは、少し問題かもしれない・・・?。元はと言えば、中小企業庁のメールから教えてもらったのだから、全国版ということで勘弁してもらいたい・・・。)
77  小生には、工場で働く溶接ロボットなどの印象が強く、いくら家庭用ロボットと言っても、一つ間違えば、作業をしているのか、人を攻撃しているのかわからないロボットが、そう簡単に、家庭に、入らないだろう」と思っていた。よく見かける愛敬ロボットは、おもちゃの類か、技術屋の趣味の世界かなあ・・・」とも思っていた。
78  会社の広告塔の役目を持つものもあると思うが、適用されるアイデア等の話から、社会や家庭に受けいれられる商品への技術開発と価値創造が着実に進められている、と思った。
79  特に「創造力は感性から」という話は、非常に共感を覚えた。「感性とは、何かを見た時、何かを感じる力であり、その感性は、認知することや知識、情報を材料として知恵となり、その知恵が感性を鋭敏にして、創造力を豊かにしていく」ということらしい。これは細川半蔵さんの「機功図彙」の序文に書かれている「発明の極意」とも非常に似ている。
80  序文は、細川さんの文章ではないようだ(鈴木一義著、からくり人形、(株)学習研究社による)が、遠く江戸時代にあって技術立国の重要性を認識していたであろう人の意見と同じような意見を、200年経って、今、先端技術を極めている技術者から聞かされたことに、驚きと共に感嘆を禁じえない。若い人達が、多くの機会を得て、感性を高め、価値を創造し、素晴らしい商品を開発していくことを願っている・・・。
H16.10.28
67  インテックス大阪に行ってみると、中小企業総合展のブースに、ロボットは、いた。一つは、コミュニケーションロボットで、もう一つは、留守番ロボットである。コミュニケーションロボットは、入口付近でニコニコと愛嬌を振りまき、留守番ロボットは、奥の方からこちらを伺っていた。
68  早かったので、お客はいない。受付嬢がいるだけだ。しかし、いい年こいた「おっさん」が、ロボット相手に、「お話」やら、「お手」をして遊ぶのもカッコが悪いので、そこそこで退散した。
69  中小企業展に並んで国の実用化開発助成事業の成果展示会が開かれていた。時間もあるので、覗いてみた。大学と企業が提携して開発している製品の紹介があった。その中に、風力発電の展示があった。
70  風力発電といえば、風の強い丘陵地帯に、3つの羽根を持つプロペラがゆっくりと回っているのをイメージされる人が多いだろう。
 ここで展示されているのは、もっと小さくて、家庭や公園で使えそうな、比較的小さなタイプである。
71  風力発電の泣き所といえば、風速である。台風の時は、いざしらず(この時は、逆につぶれてしまう)、なかなかいい風に恵まれないのが実情である。
 しかし、これを人の知恵は、クリアーしていくのである。
72  ベンチュリー管という言葉を聞いた方がおられるだろうか。パイプの途中が少しくびれたラッパ状のパイプであるが、くびれたところで流速が早くなり、空気圧が下がるというやつである。それに似たラッパ状のパイプの中にプロペラをいれると、結果として、周辺の風速以上の風が取り入れられて、2〜5倍の出力が得られる、とのことである。
73  ベンチュリーの所から圧力エアーを吹き出すと、出口側のエアー量がものすごく増える例は知られているが、ラッパ状の筒をつけるだけで、出力が2〜5倍になるのは、すばらしいアイデアである。特に可動部がなくて機能が発揮できるのは、メカとして最高である。「からくり」のない「からくり」は、故障がなく、「人見知り」をしない機器であり、「シンプル イズ ベスト」の事例である。必要は発明の母・・・、とよく言われたものだ・・・。
H16.10.17
60  「五段返り」が滑り止めのマットにフェルトを使っているので、いくらかの可動ミスは仕方がない、と前回書いたが、フェルトはたまたま100円ショップで見つけて買ってきたもので、何もこれに固執することはない。
61  ホームセンターで木材売り場を覗いていたら、厚さが1mmのコルク板を見つけた。裏には接着用の糊もついている。これは良さそうだと使ってみたら、フェルトで発生していた引っ掛かりが解消された。あぶない!、あぶない!、もう少しで、既成事実の虜(とりこ)になるところだった。フェルトにしがみついて、若い人達に悪いお手本を示すところだった。喝だ!!「頭の毛」が減り、「頭の錆び」は増えているようだ。
62  「連理返り」も「10段のもの」を作る気になった。「連理返り」は、回転方向が狂いだすと修正がきかない。回転方向の狂いは、人形が着地した時のバウンドで生じる。だから、これを何とか解消する必要がある。
63  低反発のゴムを人形側につけると、少量で済むので、コストの問題はなくなる。「引越屋さんに電話しよう・・・?」と思ったが、とりあえず、ハンズで製品を探した。メッシュのゴムの滑り止めを見つけた。しかも、滑り止めの具合はなかなか良さそうだ。種類もいくつかあり、適当なものを買ってきた。
64  この他にも、階段を眺めていたら対策が浮かんできた。議論の分かれるところだが、人形を、一杯後に下げ、階段に当てて、人形が左右にぶれないようにする方法である。実際には、「引合棒」が回転して当たらないよう、階段の踊り場にストッパを設け、これに当てるようにした。
65  動かしてみると、これが具合よく動く。「連理返り」の方が、簡単ではないかと思ってきた。回転方向が変わらないようになると、1段降りる動作が「五段返り」に比べて少ないので、停止する確率はぐっと減少する。多い階段を降ろす場合、「連理返り」より「五段返り」の方が簡単だ、と言ったことを訂正させていただく必要が出てきた。
66  少し動画の時間が長くなった。一応、全部見てもらう状態でアップしたが、ご迷惑をかけていないだろうか。
H16.10.11
54  連休の合間に、日頃は忙しくてなかなか会えない友人が訪ねてきてくれた。早速、作ったばかりの「五段返り」というか「十段返り?」を見てもらった。今まで、テストや動画を撮る際にもほとんど失敗しなかったのに、立て続けに3回失敗した。安定性に欠けるな!」という評価を戴いてしまった。
55  会社においても、新しい自動化システムが出来た、ということで、偉いさんが見にきてくれることがあったが、その時に限って、うまくいかないことがあった。偉いさんから「人見知りする機械やな!」という、ありがたい?お言葉を頂戴したことがあったが、親の心「子知らず」、と思ったものである・・・。
56  続けて失敗するということは、失敗を安定して行っているということで、機械としては「安定している」という評価もできる。うまくいったり、いかなかったりの現象がばらついて発生する場合が、本当の「安定性に欠ける」ともいえる。
57  面目丸つぶれである。しかし、続けて失敗するのは、何か条件的に悪いからだ、と、注意して見ていると、一つは、階段に貼り付けてあるマットが原因であった。マットはフェルト製で、糸が足に引っかかる場合がある。ゴムを貼ってみたが厚みのせいかバウンドが大きくなる。低反発のゴムを使えば大丈夫だが、残念ながら値段が高くて使用できないので、フェルトで我慢する。
58  この他、横に落ちる場合は、階段が傾いて置かれている場合がある。階段が傾いているのは論外である。よくわからないのが、途中で動作が止まってしまう場合である。重力が変化しているようならばニュートンさんに相談に行かなければならないが・・・。
59  様子を見ていると原因がわかった。これもフェルトに関係している。人形を停めてしまうほどの力はないが、動くのを妨害した場合に生じるのである。フェルトを使う限りは発生する問題であるので、許容値として我慢する。
 それにしても、第一印象はなかなかぬぐえないので、彼にいい評価を貰うのは大変である。世の中で、こういう事は多く、努力が報われない・・・、と思う人も多い筈である。でも、松坂君ではないが「リベンジする時」もある筈だ・・・。お互い頑張ろう。
 
 H16.10.5
48 9月18日の朝日新聞夕刊に「不気味ですか?人間そっくり」というロボット関連の記事が載った。
49  この記事には、阪大、石黒 浩教授が開発中の人間そっくりのロボット(アンドロイド)の写真が出ている。見かけも動きも徹底的に人間に似せたということである。
 このロボットは、2004年5月開催のサッカーロボット大会の会場に展示されていたので、小生は、顔なじみである。会場で、じっと見ていたが、最初は本当に人間ではないか、と思った程の出来栄えである。 
50  また、この記事には、東工大名誉教授、森政弘氏が、「おもちゃのようなかわいいロボットが、ある範囲を超えて人間に似ると「動く死体」を見たように気味悪く感じ、本物の人間と見分けがつかなくなれば、気味悪さは感じようが無くなる」という「不気味の谷」がある」というようなことを、70年に発表され、80年代後半から重視されるようになったことが載っている。
51  確かに、小生も、少し「不気味な感じ」を持った(これは顔の作りにもあるのかもしれないが・・・)ので、そういうことだったのか」と合点がいった。
52  このロボット展で配賦されたカタログをあらためて眺めていると、その時はわからなかったが、出場チームが書いてあるのが目についた。何年か前のサッカーロボットについてのTV放送で、外国の女性教授が研究しておられたのが印象に残っているが、その時代からすると、質、量共に充実している様子が良くわかる。
53  大会は、一般部門と次世代の担い手を養成する目的でジュニア部門が設けられている。そのジュニア部門の出場者チームに、工業高校に混じって、中学校や小学校が参加している。指導の先生方が当然おられるのだが、メンバーの皆さん方にはエールを送り、他の学校でも参加を検討されては・・・、と思う次第。 
 H16.9.26
42  TVの番組に、世の中の色々な職業、趣味などの達者な人達が出てきて、チャンピオンを決めるのがある。
43  ある時、木のおもちゃインテリアを作る人達が出てきた。
 設計図はひかない。加工スピードはものすごく速い。製品はきれい。アイデアが豊富。ボール盤を横にして旋盤のように使うなど、私からすると、びっくりするような人達が出ていた。
44  こういう番組に出る人だから普通ではない、と思っても感心する。この人達は、尊敬するだけにして、自分は自分と、へたくそな加工で我慢することにした。
 しかし、一つだけ、対抗策を考えた。「連理返り」知識編、人形の製作の欄に簡単に触れてある「治具」(じぐ)である。
45  普通の方は、聞きなれないと思うが、治具は機械の製造現場ではよく使われている、「ものづくり」のためのツールである。
 例えば、自動車の生産で、同じ車種を狂いも無く作れるのは何故か。部品を作ったり、組立てたりする際に、バラツキが出ないように、守るべき寸法が規制できるようにした組立ツール、「治具」があるからだ。(広辞苑も調べたがいまいちの表現である。)
46  この治具を使うことで、連理返りであれば、引合棒の組立や人形の足と引合棒取付けで平行度を確保できる。
 10段や20段降りるような「連理返り」や「五段返り」を作ろうと思えば、真っ直ぐに降りるような「からくり人形」を作らなければならないし、階段も、傾いていては駄目だろう。
 このため、少し面倒だが、凡人(と思われる人)であれば治具は作った方がいい。
47 トピックスのところで多い階段を降ろす場合、「連理返り」と「五段返り」とどちらが難しいかという話をした。
 答えは、「連理返り」の方と考えている。
 理由は、「五段返り」は、階段を降りる毎に、方向を修正できる「自動修正機能」を持っているが、「連理返り」はそういうことが出来ないからである。
 これは「五段返り」を作る時の一つのポイントでもある。頑張って挑戦してみて・・・。
H16.9.20
36  3ケ月位前に神戸の方へからくりの講習会を受けに行った。受講生は全部で15人程度であったが、女性が5人ほどおられた。
 からくりを作るのは「男かなあ・・・?」と思っていたため正直びっくりした。
37  考えてみれば、何もびっくりすることはない。工芸関係で活躍しておられる女性の方も大勢おられれば、人形は、本来、女性の遊び道具であった。
 「機功図彙」の序文にも、「諸葛孔明は、妻が作っている人形を見て運搬車を思いついた・・・」というようなことも書いてある。
38  今回、「木目込み人形」を応用した「からくり人形」を作りませんか」という提案をしたが、「木目込み人形」こそ女性の十八番である。
 それを、いいおっさんが作ろうと思いたち、布を選んで買っている姿の方がはるかに奇異である。でも、家元などは男の先生の筈だ・・・と思って、汗顔ものだが頑張った次第。
39  今回、ヤフーに載せてもらって、多くの方にHPを訪問して戴いているが、女性の方もおられる筈である。
 人形作りと美意識に優れる女性の方が、日本の伝統芸術にふさわしい「からくり人形」を作ろうと思われることを願っている。
40  そういう中で、皆が面食らわれるはずの計算式が役に立つ筈です。人形は軽く作るように努力する必要がありますがどうしても重くなります。
 人形の重さを推測
することで必要な重りの重さがわかります。実現可能な重さか、もし、無理ならば人形の重さをどの程度にすればいいかを作る前に教えてくれるのです。
 この計算は、息子さんやお孫さんがすぐやってくれるはずです。
41  「連理返り」や「五段返り」という「からくり」は、勝手な名前をつければ「シーソーからくり」です。形を作っただけでは、うまく作動しないのです。人形の重さと重りのバランスを取る必要があります。
 「木目込み人形」を「からくり人形」に応用することは、日本の伝統芸術をいれこんだ人形を、自分自身で作れることになるのです。
 恐らくこのHPを見ていただいた多くの方が、日本の伝統芸術としての「からくり人形」を作りたいと思っておられると思いますから・・・。
H16.8.24
30 しばらく他の話題に行ったので今日は「五段返り」についてお話ししたい。
31  「五段返り」をアップするにあたり、改めて「五段返り」を作ってみた。やはり「五段返り」は面白い
 何故面白いのだろう」と考えてみると、動作が簡潔で、失敗する要素も結構ある(小生のからくり人形の場合において・・・)ので、「わくわく感」やうまくいった時の「満足度」が多くなるため」なのではないだろうか。
32  初めは、「五段返り」が難しく、「連理返り」の方がやさしいと考えていた。「連理返り」で理屈がわかった今では、「五段返り」の方が作りやすい気分になってきた。
 動くという程度の幼稚な工作であり、鋼球を重りとし、手足も連動で、「連理返り」のような人形の「ひっくり返り」もおきない単純さ故」かもしれない(回転モーメントのバランスは当然必要であるが・・・)。
33  「五段返り」の工作では、お尻の辺り丸みをつける加工がある。
 「木」に細かいピッチで溝をいれ、板を曲げて丸みをつけていく。これなども実際にやってみれば、案外簡単にできてしまうのに驚く。
 頭の隅
に少しでも残れば、実社会で役に立つこともあるのだが・・・と思う(板金加工で鉄板等を曲げ加工する場合、溝の代わりに少しずつ折り曲げて曲線を作ることがある)。
34  以前、学校の先生とお話をしていたら、今ごろの子は、紙を切って何かを作ることもなく、ましてや「木」の加工なんか「とんでもない」ことですよ」と言われたことがある。
 私は田舎育ちだから、竹を火で曲げたり、軽くするため全体を火であぶって樹液を出し、熱くてやけどしそうになったり・・・」というようなことがすぐ思い出されるのだが、そういう感覚そのものを改めねばならない。
 先生のお話に「そうですねえ」と感心?してうなづくばかりであった。
35  子供の理科離れや「ものづくりの伝承」が問題になっているが、もう一度,家庭での[生活のあり方]も考えてみたらどうだろう。
 お父さんが子供と一緒に何かを作る、おじいさんが孫の為に何かを作ってあげる。忙しくて忘れていたようなことだが・・・。
 国に教育制度をどうこうしてもらうのも一つだが、かわいい子供や孫の為に少しアクションをおこしてみては・・・?
H16.7.14
 9  今日は母の介護について記してみたい。
10  今年になって母の様子にかなり変化が出てきた。
 今までは、推理小説を好んで読み、言うことも正しく、リューマチで変形しているが足取りもまずまずであったのが、脊椎の圧迫骨折というものになってから、人に依存する兆候が顕著になった。
 痛みがあり、坐薬で抑えるがなかなかのようで、夜も寝られなくなる。そのうち、夜中に「すぐに来てくれ」と電話をしてきたり、天井に人がいるようだ」という幻聴、幻覚も口にする様になった。
 不思議なことにそのようになっても電話だけは正しくかけてくる。
11  病院に連れて行く。車で行かなければならないが、駐車場や車椅子が整備され、受診には便利な病院である。
 外来で長いこと待って、言われたのが、外来は時間待ちで迷惑をかけるから、近所の医院に行ってくれ」という見立てであった。

 この病院は、予約制度がある筈なのに・・・と思ったが聞かなかった。
12  教えてもらった近くの医院に車椅子にのせて出発した。寝袋にいれ、顔だけを出した防寒対策は有効であった。
 医院は2階にあり、リュウマチで歩行が困難な者にとっては、なかなかのリハビリになった。
 母を前に抱えながら、背中を家内に押させて階段を上った。日頃なかなかできない家内とのコミュニケーションも一緒にやれた。
13  比較的若いが、なかなか良さそうな先生だ。話をいろいろ聞いてくれ処方をしていただいた。
 ここも初めの頃は先生が薬局を兼ねていたが、今は、院外薬局になった。医薬分業のシステムは確実に進行している。
14  昼寝の習慣を持つ親父と同じように寝させると夜が寝られなくなり電話をしてくる。昼間は寝させない作戦を取ることにした。
 妹にも頼んで協力をしてもらい、自宅版デイサービスを行う。
 介護制度のデイサービス
は、送りだす準備の割に手が離れる時間が少ないと親父からクレームがついて、利用がむつかしいためである。
15  妹のところでは、お話とうまいものを食べさせてもらって時間を過ごす。小生のところでは、音楽、TV、パソコンを使うことを考えた。
 音楽は、昔のレコードを引っ張り出し、わらべうたや懐かしい曲を聴かせる。推理小説を読まなくなった母にはTVのサスペンス物を録画して見せる。警察あがりの親父は、見るのを嫌がるので結構喜んで見ている。
16  パソコンは手を動かすのが不自由なので難しいと思ったが、ためしにキーボードで住所を打たせた。
 ローマ字をまだ覚えているので、ゆっくりだが打てそうだ。途中で手が疲れたのか、手が震えるのかもう一つの手を添えて打っている。
 少ししんどそうだ。 
17  入力の方法を考えていたらオンスクリーンキーボードを思いついた。
 オンスクリーンキーボードが正しい言い方のようだが、ソフトウェアキーボードの方がインターネットで得られる情報は多い。
18  新井健二(ARAKEN)氏のフリーウェアを使わせていただく。ボタンの文字の大きさを16→24に変更し、フォントの色を水色、バックを白にした。ワープロソフトも表示を200%などにすると、年寄りでも十分使えそうだ。
 メール、俳句や和歌、自分史などに挑戦させようと考えている。 これらについては、また、機会があれば続きを報告したい。
19  新井健二氏のソフトウェアキーボードを使用した画面例   
20  今回も母の介護について記載したい。(H16.8.8分ですが上の続きにつきここに記載)
21  先月7月14日に前回分をアップし、15日からいよいよ母にメールを出してもらう予定であった。
 事件が起きたのはその朝である。親父の悲壮な声の電話があった。ひょっとして?とあわてて行くと、そのひょっとしてであった。
 朝起きて椅子に腰をかけようとして滑り、骨折したらしく、母がペタンと座っていた。20分ほどボケーとしてしまった。
 動かすのが無理とわかり、救急車を呼ぶことにした。
22  救急システムは早い。電話をして話をしていると「もう車は出ました」と言われた。
 50mほど先の市道に出て行くともうピーポ、ピーポの音が聞こえてくる。救急のスタッフに見てもらうと「骨折に間違いない。すぐ病院に搬送します。」とテキパキと対応してくれた。
23  病院ではすでに受入準備が出来ており、小生が行った時はレトゲンを撮っていた。見事なまでに大腿骨の骨が折れていた。
 手術日程がつまっており、少し先の手術日になった。4日ほど過ぎた辺りから、母の様子がおかしくなった。体の抵抗力が低かったので菌に感染し、内臓のl機能が低下したらしい。
 各担当の先生方の懸命の治療が続いたが、あっけなく母は旅立ってしまった。
24  母の葬儀の後、仏壇を整理していると、今から10年程前に書いた主治医に対する要望書が出てきた。
 駄目とわかったら延命措置はするな、自分が苦しんでも見逃してくれ、などと訴えていた。
 この書簡の存在を知らなかったので、自分の対応としてはどうだったのか自問自答した。
 少し行き過ぎたところがあったが母の要求に大きく反れなかったと思いたい。
25  葬儀はごく内輪でと思ったが親類の人やご近所の人が集まってくれた。
 今まであまり人とのつきあいを好まなかったが、やはりこの世は「人と人とのつながりの世界」であることが身にしみた。
 ご近所の方や今まであまり話をしなかった親類の人にもつとめて話をするよう母は望んでいたのではなかろうかと思った。
26  病院では年寄りの人が骨折して入院してくる例が多い。ショックにより1日で脳の収縮も始まるようだ。
 年寄りの方の転倒防止に気をつけていただきたい。母には悪いが、介護は本当に大変な作業である。少しでも、そういう事態が起こらないことを祈りたい。
27  もう一つ病院で経験したプロのパワーにリハビリがある。母はリュウマチのため手足が変形し動かせる範囲もかなり制約されていた。
 入院してから毎日リハビリ医によるリハビリが行なわれた。すると、今まで動かないものと思っていた範囲にまで手足が動くようになり、足の力も強くなった。
 家に帰ってもこのように少しずつ進めてください」と指導していただいたが素晴らしいプロのパワーであった。
28  今回活用させてもらう予定であったソフトウェアー・キーボードは、キーボードが苦手の人、特にお年寄りには便利ではなかろうか。
 簡単に導入できるシステムであるのもうれしい。
 この他、母に作った「からくり」は、入浴システム、ボタン掛け外し用具など、失敗作を含めていろいろ作った。もうその必要がなくなったのかと思うと少しさびしい気持もする。
29  ソフトウェア・キーボードは使えなかったが新たに「お経」をインターネットで収録させていただいた。
 尼崎市にある広済寺(こうさいじ)の住職による「法華仏教」という素晴らしい内容のHPがある。
 毎日、10分ほどだが利用させて戴いている。母も「えらい時代になったなあ」とびっくりしているであろう。
H16.6.16
1.  現役を引退して、さあ、これから何をしようか」と考えた。今までの経験が生かせて、自分でやれて、何より、やっていて楽しいことが大切である。
2.  一方、従来から家での工作は、木が一番!という考えであり、木のぬくもりにも魅力があった。
 たまたま、NHKの趣味悠々「大人が作って遊ぶ木のおもちゃ」という本に、「究極のからくり」としてドイツ、ザイフェンのヴォルフガング・ヴェルナーさんがデザインした、バック転するからくり人形が載っていた。
 欲しいなと思っていたら、高価で、受注生産で、なかなか入手も困難なようだとわかった。
3.  ある日、本屋で「からくり人形」の本を見つけた。その中に「5段返り」があった。よし、これを作ってやろうと思ったが、難しそうだ。それに本当に「やる気」があるのか?という問いかけも聞こえてくる。
4.  入学試験のつもりで取りかかったのが、「連理返り」である。一応、「連理返り」が動いたので、入学試験は合格と決めた。
 改めて「からくり人形」の本を読むと、「機功図彙」という本があるのがわかった。寒い冬の風の中、図書館に通い、「機功図彙」を探した。
 偶然、見つけたが読めない。他のからくりの本を探している時、間違えて取り出した本の中に読み方が書いてあった。
5.  手にした本の多くは、初版ということもあり、何十年も前に発行されたものであった。
 多くの人が読んだ「歴史」が表紙や本のあちこちに満ち溢れていた。この本が朽ちていったら後はどうなるだろう、という思いが出てきた。
 本屋に行って、本の購入依頼をするが、取り寄せられません」という本が多い。
6.  「機功図彙」を研究していくと「序文」に出くわした。著者、細川さんの想いが伝わってきた。
 また、多くの研究者が研究された本が復刻されないで消えていくことに残念な思いがした。
 (しかし、後でもっと調べると再版されて入手できた本も出てきた。小生が、頑張る必要はなかったのである・・・ほっとした)
7.  偉そうに言っても、まだ、「連理返り」しか作っていない。作ってみると、いろいろ問題や気になることが出てきて時間を食ってしまった。
 しかし、「連理返り」から進めたのが正解であった。理論的なことが理解できたので、「5段返り」の研究にも応用がきいた。
 恐らく「5段返り」からやっていたら、その攻略は難しかっただろうと思われる。
8.  江戸時代といえば何か遠くの気がしていた。しかし、「からくり」はその時間を縮めてくれる。一発でうまく動かないかもしれないが、自分でいろいろ考えて、「からくり」に挑戦して欲しい。
 まず、やってみること。うまくいかなかったらもう一度原点に立ち戻って原理を考え、そこから、対策を考えればいい。その時、素晴らしいアイデアが出てくるだろう。それこそ「機功図彙」の著者、細川さんが望んでいたものではないだろうか。
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